つい先日、お昼の中途半端な時間にオットに電話をしたら『バイクの運転中なので後で電話します』と言われたので電話を切った。
それがどこかに向かっているところなのか、それともどこかから帰って来る途中だったのかはわからなかったのだけど、いつもだったらスーパーマーケットに着いたときとか、家に戻ってすぐに電話をかけ直してくれる。
なのにその日は2時間くらい経っても音沙汰なし。まあ、お互いの位置が4000キロ離れているわけだから、現場レベルで何が起こっているのかを想像するのは難しい。ただ、私が立ち入る必要のない用事がオットにはあることは事実。バイクに乗っている人に再び電話をして、またそのときも運転中だったりしたらそれこそ事故が恐いので、オットからの連絡を待つことにした。
たしか、私も特別な用事があって電話をしたわけではなかったので。
そしてオットはいつものジョギングのときに電話をかけてきた。
私が電話をしたときはバイクでお姉さんの家に向かっていたところだったのだということ。お姉さんのところで何か用事があったらしいのだけど、その内容については触れず。
だけどその日はオットは少し元気がなかったようで、言われてみれば昼間に『運転中です』と言われたときもそっけなかったような。
で、話を聞いてみたらその直前、家を出て数十秒のところで鳥のフンが落ちてきて、それが二の腕にばっちり乗っかって、オットは日除けのためにウィンドブレーカーのような薄手のジャケットを着ていたのだけど、その袖と中のTシャツの袖にも被害が及び、大きな青いシミになってしまったのだということ。鳥のフンが命中しただけでもショックなのに、それが特大サイズだったということでショックも最大級。
それでオットはそこから2分くらい走ったところにあるガソリンスタンドに入って、そこのトイレでジャケットとシャツを洗ったのだけどシミは落ちきることはなく、そのままお姉さんの家に向かったとのこと。
その途中で私が電話をしていたようだ。
でも夕方にはオットは自宅に戻ってきていて、日課のジョギングに出掛けて私に電話をしていたのだけど、半日経ってもまだ鳥のフンのショックから抜け出せないのか元気がなかった。
そんなときは『ウンがついたんだから元気を出してくださいね』と言ってオットを励ますのだけど、その日のウンはオットにとって人生最大級でなかなか元気が出ないようだった。
お気に入りのジャケットにもシミができてしまったし。
・・・と言ってもそのジャケットはバイクショップで買ったもので、下手するとリサイクルショップで買うより安い。
120バーツ(約420円)で、メッシュの裏地付き。日射しが強いときには日除けになるし、少々の雨なら弾いてくれる。大きくメーカー名が入っているのだけど、日系企業名なのでチェンマイでそれを着ていてもダサくない(?!)。
最初はバイクを買ったときにショップから粗品としていただいたもので、使い勝手が良かったので洗濯しながら何年か使っていたのだけど、バイクの点検でショップに行ったときに新品のジャケットが目に止まり、オットが使っているものがかなり色褪せていることに気がついたという・・・。それで店員さんに『これいくらですか?』と訊ねたら、驚きの120バーツ。なので即お買い上げ。そのクオリティのジャケットを服屋で売るとしたらその何倍かの値付けをすると思うのだけど、バイクショップでは広告料を差し引いてあの値段で販売しているのだと思う。
そんなわけで、お気に入りのジャケットがダメージを受けたのがショックで元気が出ないのなら、またあのジャケットを買うことを提案しようと思っていた。値上がりしていたとしてもたかが知れているので。
でもオットも元気が出ない原因がはっきりわからないと言うので、そのときは当たり障りのない言葉を返して電話を終えた。
その翌々日。
私はちょっとした用事で出掛けようと自転車を見たら、そこにはウンが・・・。小さいけどたくさん。
やられた~、と思いながら、片付ける前にすかさず撮影。そしてオットに送る。
我々は、天から運をたくさん与えられたので、あとは頑張るのみ。
頑張れば、きっと天が味方をしてくれる・・・はず。
何を頑張るかは、適当に考えておこう。
それで私がウンをもらった日もオットに電話をしたのだけど、そうしたらオットは『自分がウンをもらった日に元気がなかったのは糖分不足だったからみたい』と言っていた。ジョギングから戻って、冷蔵庫に入れてあった甘い豆乳を飲んだら元気になったと言っていたので。
なので120バーツのジャケットを買うのはまだ先になることが決定。