チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

バドミントンの試合を見て思い出した過去のこと

今回のオリンピックは、当たり前だけど徹夜をすることなくさまざまな競技の状況を知ることができる。
私はテレビ番組を録画してまで見たいという人ではないのでテレビに興味がないのかというとそうでもなくて、スポーツ中継は時間の許す限り見てしまう。
今日は朝からバドミントン、卓球、柔道、重量挙げ、体操、バレーボール、水泳など。
夜も夜で柔道決勝、ソフトボール、サッカーなど。

それで、オリンピックとは全然関係ないことなのだけど、バドミントンの試合を見ていてふと思い出したことがあった。


それはもう、何年も前のこと。
オットの娘が中学生のとき。
私は1年に2回くらいチェンマイに行ってオット(というか、その当時は交際相手)と過ごしていた。オットの娘はオットの前妻と暮らしていたので私とは頻繁に会うわけではなかったけれど、突然会うことも少なくなかったので一応ちょっとしたお土産は持って行っていた。

まあ、子供だから仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが、娘はだんだんと私からのお土産に過度な期待をするようになっていて、あるときは学校の終業前にオットに電話をかけてきた。『ヨリミチさん、もう来た?お土産は何を持って来てくれたかしら!』のような要件で。

それを知って私は『中学生が携帯電話を持っていることですら(当時は)贅沢なのに、学内では禁止されている時間帯に電話をしてくるなんてナニゴト?!』と思ってたちまち印象が悪くなった。
まあ、年齢的にまだ子供だから仕方ないか、と自分を納得させてみたが、その後もオットにある日の下校のお迎えを頼んでおきながら(登下校は親か業者が送り迎えするのが普通なので母親が都合の悪いときはオットに頼む)、オットの車に私も同乗して学校の敷地に入ったあたりで電話が鳴って、『今日はお友達と遊びに行くからやっぱり来なくていいわ』なんて言われたり、別の日はなぜか『明日の朝は折り畳みの傘を持って迎えに来て(それから学校に送って行ってね)』なんていう電話があったり。私はオットに『あの子は自分の家に自分の傘があるんじゃないの?』と聞いてみたのだけど、オットは『あの子は長い傘しか持っていない』だとか『長い傘は重いからかわいそう』とか言って、オットは自分の家にある折り畳み傘を用意していた。

私はこのあたりで何かおかしいな、と思っていて、娘はわざわざ父親に傘を持って来るように頼んでいたけれど、通学鞄に傘を入れて学校に行きたいというのがもともとの性格から来る意思なのだとしたら、自宅に折り畳み傘を置いておく(つまり、学用品のひとつとして買っておく)のが普通だと思った。それをしないで父親を呼びつけ、傘を持ってこいなどと言うのは、『傘と一緒に日本のお菓子を持って来てね』と遠回しに言っていることのように思えた。
オットは娘から頼まれごとをされて単純に喜んでいたけれど・・・。

そして更に別の日の夕方には、オットが『娘にバドミントンのラケットを持って行かなくちゃ』と言って、キャビネットをゴソゴソやっていた。どうやら『明日は学校でラケットが必要だから家に持って来て』と言われたらしい。もう、幼稚園児や小学生じゃないんだから、『明日は何々を持って行くの』というのはやめてほしい。
私は学校の授業で必要な物が自宅ではないところにあるというのはあり得ないと思うし、本当に必要な物なのなら事前に自宅に持って行くのが普通だと思う。それに私が知る限り、そのラケットで娘がオットとバドミントンをしたのはそれよりも何年も前のこと。
それで翌日の授業でバドミントンのテストがあって、ラケットを学校に持って行かなくてはならないから父親の家にあるラケットを自宅に持って来てもらうって・・・明らかに不自然。
私がオットに『それじゃあ今までだって学校の授業でバドミントンをやっていたのだろうし、そのときはどうしていたの?自分のラケットが学校にないのなら明日だってお友達に借りればいいんじゃない?』と言ったら『テストのときはラケットに自分の名前が書いてないとダメなんだって』などと言うではないか。そんなことを言われたら、余計にいろいろなことが嘘っぽく思えてくる。結局は『ラケットを口実に父親を呼びつけ、ヨリミチが持ち込んだお菓子か何かを持って来てもらおう』という作戦なのでは・・・?
テストのときにラケットに自分の名前を書いていないと点をくれない(減点されるということかな?)のなら、それ以前の授業でだってチェックはされると思うし、折り畳み傘を持って行くようなきちんとした生徒が、授業のたびに誰かからラケットを借りているとも思えない。

他にも私がオットの家で過ごしている間にはたびたび『ヨリミチさん、何か食べたいものはない?あれば買って行ってあげるわよ』なんて連絡が前妻からオットにあって、それをオットが私に伝言してくれたり。幸いなことに小腹がすいたときに頼りになるお店がオットの家の徒歩圏内にあるし、私もそのくらいの買い物は自力でできるのでオットの前妻からのご厚意に甘えたことはない。たとえば私が『春雨炒めを食べたいです』と言って前妻がそれを買って来てくれたとしても、それ以上のお礼を期待されていそうで怖くて頼めない。


今日はバドミントンの試合を見て、そんなことを思い出してしまった。

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