チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

小包を送るのを延期した

来月はオットの誕生日があるし、タイの情勢ではまだオットに収入の手段は確保できないので、少しでも救援になればという意味も込めて食糧をメインにした荷物を送ることにした。
とは言っても国際郵便は気軽に送れる料金でもないし、ただでさえ遅延は当たり前、配送途中の紛失だってよくあることなので、失くなっては困る物は送らないほうが良いし、税関のチェックで難癖をつけられればオットが受け取るときに指定郵便局に出向いて税金を払わなければならない。こちらが好意で送ったとしても、受け取るときに受取人がお金を払うことになってしまったら余計に高い買い物になってしまう。

今回の荷物は段ボールや商品パッケージの不要部分をセコく切り取った結果1610グラム。
f:id:c-m-yorimichi:20200630221651j:plain

SAL便だと1500円くらい、EMSだと3000円で送ることができる。
しかしそれは発送時の支払い金額であって、関税をかけられた場合にオットがいくら払うことになるのかはそのときにならないとわからない。昨年はオットの友達が日本の友人から4000円分くらいの食材とカレンダーやタオルなどの企業からのお年賀のような物を受け取ったら1000バーツ近い関税をかけられたという話があった。1000バーツというのはタイで流通している紙幣の最高額。庶民の生活レベルでは、日本でいうところの一万円札くらいの価値がある。頼みもしない物を勝手に送られて、受け取るときに1000バーツを払うなんて迷惑千万。今回の荷物はオットの生活で有効活用できる物ではあるけれど、収入のないオットが現金を使うことになったら申し訳ない。それなら配送中に行方不明のほうが痛手が少ないのか・・・?んー、それも悔しい。
私としてできることは、関税がかけられることなくオットの家に届いておくれと念じることのみ。
それで郵便局に行ってきた。

窓口で『国際郵便でお願いします』と言ったらカウンターの向こうがざわついた。
こんな時期なので、途中で紛失しても諦めがつくようにSAL便で、と安い発送方法を口にしたら、局員さんは申し訳なさそうに『今はSAL便は受け付けていないんです』と言う。そういうことなら仕方ない。じゃあEMSにするかな・・・と思っていたら、奥から局長らしき人がやって来て、現在の国際郵便の状況についていろいろと説明してくれた。
このコロナ禍で飛行機の国際線の本数が激減していて、更に一般の郵便物を日本から海外に発送するのは今は関空だけになっているらしい。状況も日々刻々と変わるので、昨日までの情報と実際の状況は必ずしも一致するわけではないし、明日からはまた新たな取り決めが発効する予定だとのことで、郵便の状況は更に不安定になりそうだ、と伝えられた。
EMSは追跡番号付き、紛失すれば一定の金額を限度に補償もされるという国際郵便。高いお金を払ってEMS扱いで発送しても、通常は即日飛行機に積み込まれるものが今は何日かかるかわからない、そして到着国でも貨物の扱いが混乱しているために追跡番号のスキャンさえされないケースも発生していたり、そうなふうではただ単に時間がかかっているだけなのか荷物が失くなってしまったのかの判別もつかず、きちんと配送されればそれで良いけど行方不明状態になってしまっては補償すら難しくなる可能性がある、ということ。
高い郵便料金でしか受け付けられない上に、時間はかかるし紛失のリスクは跳ね上がるしで、無事にお届けできるかどうかもわからない物をお受けするのは申し訳ないと言われ、それでもどうしても送りたい物だったらお受けしますが、どうしますか?と丁重な説明を受けた。

まあ、コロナは郵便局の人のせいではないし、コロナ騒動がいつ落ち着くのかだって郵便局の人がわかるわけもない。
収入のないオットにはどうしても受け取ってほしい荷物ではあるけれど、時間がかかっても必ず届くという状況ではない。しかも配送代は高いものの一択。
かなり素晴らしい梱包をした荷物ではあるけれど、今日は発送を見送ることにした。

明日からタイは国際線の受け入れが緩和され、空港は今日までとはまったくの別世界になることが予想される。
それが貨物にとって吉と出るのか凶と出るのかはすぐにはわからない。
なので日本とタイの物流の様子をしばらく見て、SAL便が再開すれば送ろうかな、と思っている。幸いなことに荷物の中身は日持ちするものばかりなので。

PVアクセスランキング にほんブログ村