昨日のバレンタインデーのために、私は先月のうちにオットにチョコレートを送っておいた。
私にしては気の早すぎる行動ではあったのだけど、使いやすそうなカレンダーが年明けに手に入ったので荷物を送る目的としてはカレンダーが第一。その次にチョコレート。リッチな人なら先にカレンダーだけ送って、きちんと時期を合わせてチョコレートを送るのかもしれないが、私はそんなことはしない。
それに何度も荷物を送るとオットが『郵便代が高いのにごめんね～』と実に申し訳なさそうな口調で感謝をしてきて、それは感謝というより謝罪のようなものの言い方になってしまって、そんなオットをどのように元気付けたらよいのか悩むことになるので『〇〇と〇〇と〇〇をまとめて送りました』というスタイルのほうが面倒くさくなくてラクなのだ。
『東南アジアの人は明るい』とか『南国的な思考』みたいな言い方で日本人と比べるようなことがあるけれど、タイも日本と同じように南北に長い国なので地方色があり、一説によると精神的な不調を感じる人の割り合いとか自殺率は北部の県のほうが高いとのこと。北部での事件の報道などを見てみても、『思い悩んでの結果ということです』のようなものが多い。
オットの血筋はまさにそっち系というか、ひとことで表すとすれば神経質で、もしかしたらそれがあるから頭の固い(と母に言われる)私とやっていけるのかもしれない。
なのでオットも私が EMS で荷物を送ると『送料が・・・』と言って暗～くなってしまうのだけど、私としては金額が多少嵩んでも確実に届けばよいと思っているし、某アプリのポイントは切手を購入するときにしか使わないと決めていて、実際に荷物を送るときには不足分の数百円を払うのみ。毎回オットにはその説明をすることになるのだけど、それでオットがスッキリした気分で荷物を受け取ってくれるなら何度説明をしてもよい。
あ、それで先月の荷物に入れたチョコレートはオットの手元に届いてすぐに冷蔵庫に入れられ、昨日取り出された。
中身はほぼ無傷で(去年は少し溶けたものがあった)、オットは『1日4個食べます』と言っている。
1列が4個だからなのか、気まぐれで4個と言ったのかはわからないが、昨年までの同じシリーズのチョコレートより1個少なくなっていることには気付いていないようだった。(昨年まで25個入り→今年は24個入り)
タイではバレンタインは男性から女性に赤いバラを贈るのが主流のようで、その日が近くなると花を扱うお店や市場はどんどん華やかになる。花だけの花束もあるし、生花と一緒にロリポップチョコやキャンディー(長い棒を付けて花と同じ長さにしたもの)を束ねたアレンジもあったりして、そういうところはタイ人の器用さの才能が発揮されているな、と思う。
男性の中にはバラだけではなくて他にもプレゼントを贈る人もいるわけなのだけど、マジメなオットは『僕もヨリミチさんに何か贈りたかったんだけど、何もなくてごめんね～』と、ここでも暗くなってしまった。
でも私は謝られたくてチョコレートを贈ったわけではないし、仕事のないオットに何かを買わせてしまうことは心が痛む。なので『仕事が毎日になったら買って下さい』とお願いしておいた。
