たびたび記事に紛れ込ませているのだけど、オットはよく小銭を拾う。
ということは、タイには自分が落としたコインを気に止めない人が多いということか?
まあいいや、と思って過ぎ去るのか、落としたことに気が付かないのか・・・。
オットが道端で小銭を見付けてしまうのは、多少の運と注意深い性格のせいではないかと思う。
性格によるところが大きいだろうけど、そこに運も加わるというか。
だけど最近、オットは本当に運が良いなぁ、と思った出来事があった。
それはそんな小銭程度の話ではなくて・・・
何度も書いているとおり、コロナ禍となって以来オットの仕事は激減し、基本はヒマ。はっきり言って貯金を取り崩す状態で生活をしている。
外出すればお金がかかるしガソリン代も確実にかかるので、生活必需品の買い物以外の理由では滅多に外出しないし、食事の自炊率も上がった。
と言っても炊飯器でご飯を炊いて、あとは野菜を茹でるとか卵を調理するくらい。肉、魚、煮物やスープなどは近所の雑貨店や市場で買ってくる。
普段は夕方近くになるとその雑貨店の前を通ってジョギングの場所に行くので翌日のための惣菜を買い、帰りまで取り置いてもらってジョギング後に受け取って帰って来る。
雑貨店からはグループLINE で『今後のメニュー』が発表されることもあるので、気に入った惣菜だと LINE で予約をしておくこともある。
雑貨店の定休日は毎月1日と16日。
なのでほぼ毎日営業しているのだけど、とある月曜日と火曜日は『お休みです』との LINE メッセージがあった。どうやらその前の日曜日にお店の女性店主は新型コロナウイルスのワクチン接種をして、副反応と思われる発熱があったということ。
オットはこの週は珍しく用事があって、木曜日と土曜日は出掛けることになっていた。なので週の前半は日用品の買い物などをして過ごし、ついでに外食。
金曜日は家にいる予定だったし雑貨店からの LINE では木曜日のメニューは白菜のスープとゲーンハンレー(ミートソースのような見た目のカレーっぽいもの)で、どちらもオットの好物だったのでそれを木曜日の夜に受け取れるように予約しておいた。(→金曜日の昼食用)
ところがチェンマイ市街地に住んでいる友達から連絡があって、金曜日はその人の用事に付き合うことになったので雑貨店の惣菜をキャンセル。友達は用事に付き合わせるお礼に昼ごはんをご馳走してくれると言ったので。
それで木曜日の昼間の個人的な用事を済ませて帰宅したら近所の人に出くわして、雑貨店の女性店主は接種の副反応ではなくて新型コロナウイルスに感染したための発熱だったと知らされた。
だけどお店のグループ LINE ではそのことについてまだ何もメッセージがない。
オットは偶然友達からの誘いがあったのでこの日に受け取る惣菜の予約を取り消したけれど、お店の惣菜は毎日売り切れるほどの盛況ぶりなので、オットの他にも予約している人は結構いるはず。
それなのに夕方になってもお店からのメッセージはなく・・・。
女性の容態はそんなに悪いのか、それとも責任感がないのか。
オットによるとお店のシャッターは閉められているけれど貼り紙などはなく、『ただ閉まっているだけ』というし。
だけどオットが会ったご近所さんによると、入院ではなく自宅療養だそうなので、家(店舗兼用)にはいるはず。
いろんな意味で心配だねぇ、などとオットと言っていたら店主から LINE メッセージがあった。
新型コロナウイルスに感染したため、一定期間お店を閉めます。
直近〇日間にわたし(女性店主)と接したかたは健康観察をしてください。
とのこと。
そのメッセージを見てオットと私はオットの行動を振り返ったのだけど、上に記したとおり。
前週までならほぼ毎日雑貨店に顔を出していたオットなのだけど、店主が体調不良となってからは見事にそこで買い物をしていない。
土曜日には貴重な仕事が入っていたので、たまたま組合員向けに配られていた ATK キットで自主検査。幸いなことに陰性で、土曜日は仕事。
そして土曜日の仕事帰りに道中の定期市場で何日分かの惣菜を買い込み帰宅。
女性店主の感染経路は不明で、お店に来たお客さんから感染したのか、それともワクチン接種会場に出掛けたときに拾ってしまったのか、旦那は勤め人でその帰りに奥さま(店主)用の仕入れもしてくるから旦那経由の感染なのか、その雑貨店には業者や卸の人も納品に行くのでそういう人からなのか・・・。
女性店主は自分の敷地内だと気が大きくなるようで、店内ではマスクをしていなかったらしい。その代わり(というのか?)店内にある品物を買いたい人には自分がお店の中から取って来て会計は外で、という方式だったというのだけど、オットは『マスクをしていれば感染しなかったかもしれないのにね』と言っている。
店主が病院に行って検査を受け、感染が判明したのは木曜日。
月・火はお店を閉めていたけれど、水曜日は営業したようだし、地区の繁盛店なので立ち寄る人もそれなりにいたはず。しかも店主は朗らかな人で大きな声で話すので楽しいのだけどノーマスクとは・・・。
オットもいつも店主の喋りに乗っかって冗談を言い合ったりするので店主の感染を知ったときには『もしや、自分も危ない?!』と思ったのだけど、思い出せる範囲では感染の危険性のある時期には顔を合わせていない。
体調の変化もないし、ATK でも陰性。
これは仕事のないオットを神様は見放していない、という解釈をすることにする。
