チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

タイ人(男)と日本人(女)の結婚  - 3 -

タイ人と日本人が結婚する場合、タイで先に書類の手続きをするパターンと日本で先に手続きをするパターンがある。

タイが先の場合、日本の役場または日本以外の国の日本大使館に『既に結婚しました』という書類を提出することになるのだけど、その書類は婚姻が確定してから3カ月以内に、などの期限が設けられていた。

日本が先でタイが後の場合は明確な期限はないようで、(タイに於ける)常識の範囲内の期間に、内容に間違いのない書類が提出されればOKのようだ。

というのもあって、我々は『日本が先、タイが後』の方法を選んだ。もしも不測の事態が発生し、多少時間がかかっても無事に受理されるように。(『日本が後』だとタイムリミットがあるため、それを過ぎたときの方法が不明だった。)

タイ人と結婚している日本人の中には片方の国でしか婚姻届を出していない人もいるようで、その状態では年金を受け取るときとか夫婦のどちらかが亡くなって相続手続きが発生したときに問題が出てくるのではないかと思うのだけど、どうなのだろう。
気にはなるけど、そんなことを役場に問い合わせても、その時点で良からぬことを企んでいると判断されて人生に不利になることが起こっても仕方ないので問い合わせてはいない。

ともかく、タイでの手続きをするために、私は3月にチェンマイに渡った。
日本で婚姻届を提出したのが1月22日だったので、目安として『そこから3カ月以内にタイでのミッションを完了させる』と考えると、わりとギリギリな感じだった。

というのは、日本で発行された書類を、今度は英訳文に翻訳し、それをタイ語訳にした書類をつくり、外務省の承認印をもらって役場に行かなくてはならない。
チェンマイでそれをするとなると、領事館で2~3日、翻訳業者で1週間くらいの時間がかかると見込んでおかないといけない。
その後、役場に行くわけだけど、これだけで週末を1回か2回挟むことになる。しかもタイのことだから、『この日にできますよ』と言われてその日に行っても『あ、まだできていないので明日また来てください』と言われることもある。どんな業種でも、こういうケースがあるのがタイなのだ。

タイでの就労ビザや学生ビザがある人ならそのビザの有効期間の範囲で滞在が可能なのであまり時間を気にしなくてもよいと思うが、ノービザの日本人はその状態でタイに滞在できるのは30日間。そこに週末があったり祝祭日や突発的な休日があったりすると、業者や役場に何かを依頼して完了させるには案外時間がない。特に年末年始やタイの旧正月ソンクラン』の4月は注意が必要。それにタイは政府の都合など(王室や国民へのご機嫌取り政策?)で『来月の○日と○日は休日とします』のような発表が突然あったりするので、これは注意のしようがない。

とにかく時間の余裕がありそうでないのがタイでの手続き。
私はまず最初にチェンマイの日本領事館に行かなくてはならない。
持ち物は日本の役場で出してもらった戸籍謄本。
証明発給申請書とともに戸籍謄本を提出して、英文の結婚証明書を発行してもらうのだ。
申請料は380バーツ。
申請書は領事館に置いてあるものを事前にもらってきて家で書いたのだけど、申請当日には『書式が変わったので書き直してください』と言われてその場で書いた。家で書いたものだって、ほんの数日前にもらってきてきたプリントに記入したのにそれが使えないなんて。素人が見る限りそれほど違いはないような紙だけど、このように融通がきかないのはタイではよくあること。公務員的な職業の人にはいちいち食ってかからずに従うべし。自分の正義を通そうとしても仇になる場合がある。

記入見本。

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書式は変更されている場合があるので過去の物を使うのではなく直前に入手するほうが良い。

たしか申請料は後払いで、書類を受け取るときに支払った・・・と思う。
実はこのとき体調が万全ではなく微熱があり、それでも時間がないので動かなくてはならず、全体的に記憶が曖昧。
タイでの手続きなのでオットに任せておけばいいや、ということで私は引きずられるようにして行動していた。

  • ユル~く続く -
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