チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

タイ入国初日と翌日の話

ヨリミチの今回の入国はチェンマイ国際空港からで、外国人がタイに入国した場合、その外国人を宿泊させる家主は外国人の入国から24時間以内に入国管理局に報告し、氏名や滞在場所を登録しなくてはならないという法律がある。
この法律はだいぶ前からあったとのことなのだけどすぐに形骸化し、しかし10年くらい前に突然厳しく取り締まるようになって今に至っている。
おそらく違反者から罰金をせしめるのが目的だと思うのだけど、当初(10年ほど前)は対象者のほぼ全員が入国管理局に直接出向く必要があったようだが次第にオンライン化が進み、今ではホテルなどの宿泊業社は外国人がチェックインすると自動で入国管理へも登録されるようだ。
が、ヨリミチのように個人宅が滞在場所だという場合は今でも直接出向く必要があり(2回目以降はオンラインでできるとか、滞在場所が前回と同じなら報告しなくて良いという説もあるが、そのへんはあくまでも『説』なので入国の都度入管に行くほうが無難。)、しかも入国後24時間以内の報告がされないと罰則が課されるだとか次回の入国に障るだとか、どの程度信じてよいのかわからない説もあるので今回の入国の際に夜の10時過ぎに空港近くの入管に出向いたら・・・ソンクラン休暇で閉館。

この時点で『24時間以内っていう法律が守れないじゃーん!』という状況なのだけど。
でも『罰則を課します』と言っている側が休んでいるので要は『翌開館日に来い』ということなのだろう。
それも人によっては無茶な話で、ヨリミチのように入国管理局が行動圏内なら『まあいいか』で済むけれども、滞在地が遠い人はどうすれば良いのやら。
まあ、そんなわけでヨリミチはソンクラン閉館明けの17日の11時頃出向いたところ『午前中の番号札配布は終了しました。13時に再訪して下さい。』という張り紙があった。なのであえなく退散。その日は他の用事もあったので順序を変えるか昼食にするか・・・と考えながら、空港駐車場に車を停めに行っていたオットが歩いて来るだろう道を辿り、曲がり角のところで待っていると、こちらに歩いて来るオットを発見した。
取り敢えずのんびりしていられないのでオットのほうに小走りで向かい、『午前中の番号配布は終わってしまったので13時にまた行かないといけません』と伝えるとオットは『え?本当に今(入管は)やってないの?』と信じてくれず。それで現実を確かめるために入管に行こうとする。でもヨリミチは『13時に云々』というのを見たし、しかも室内の撮影は禁止ということだったので証拠写真は撮れず、その文言を胸の内にしまって他の用事を先に済ませるべくオットのところに急いだのに、なぜかオットは入管に行こうとするし・・・。
チェンマイ到着翌日に早速険悪な雰囲気になりながら再び入管に向かった。

そして TM.30(外国人の入国報告)のカウンターに行くと、やっぱりあの張り紙があるのでオットには『ほらね?』と言って勝ち誇った気分になったら・・・
オットは職員さんに何かを言った。
すると『こちらにどうぞ』のようなことになって、いつものとおり TM.30の手続きが進められた。
あれ?13時以降に番号札をもらわなくちゃならないのではなかったっけ・・・?

でもこれがタイあるある。

オットは公務員でもないし、強力なコネを持っている人でもないし、入管に知り合いがいるわけでもない、ごく普通の地元民なのだけど、『TM.30の手続きに来たのですが』くらいの一言で『はい、いいですよ』のようなことになってしまった。
やっぱりタイでは外国人の立場は弱いというか、日本人が考える常識は通用しないというか。

オットには『13時に云々』と書いてあるものを指差して『ほら!言ったじゃんっ!』と言いたかったのだけど、オットのほうが一枚上手だったというか、そもそも同じ土俵に乗っていなかったというか。
ちょっと負けた気分になったチェンマイ2日目の出来事だった。

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