オットの3番目の姉の娘はタイ国際航空のキャビンアテンダントで、文字通り世界中を飛び回る業務をこなしていた。
しかしこのコロナの影響で会社は倒産、タイ航空は資金対策のためにバンコクの街角でパートンコー(小さな揚げパン)の屋台販売を始めたり、飛行機の機体を売りに出したりしている。
そして社員をリストラ。
オットの姪はまさにこのリストラの対象になってしまい、退職金の提示もされているそうなのだけど境遇と金額に納得がいかないと言っているらしい。
私は本人と話をしたわけではないし、オットだって姉からの又聞きだから、姪が今どこにいてどういう状態なのかはわからない。
でも姪はプライドの高そうな人だからまず自分がリストラされたという事実に不満タラタラなのではないだろうか。もしかしたら同じ境遇の人と一緒になって訴訟を起こすとか、そういうこともあるのかな、と思ったり。
オットが言うには姪はバンコクで何か副業をしているらしいから、ひとまずそっちに注力するのか、それとも姉の話によると不動産の購入と転売でかなり儲かったらしいから、その利益で当面は生活していくのか。
タイ国際航空は来年のタイムテーブルを発表したけど、それよりも前に運休の発表もしている。タイ国内の運行状況はわからないけど、世界的にコロナ対策が急展開しない限りは日本とタイを結ぶ線は2021年3月まではビザなし観光客用には飛ばないだろう。
政府が認めた特別便は旅客を乗せて運行するけれど、それだって便数は限られているので社内の人的労働力はかなり余剰な状態になる。
姪は容姿端麗ではあるし、それなりに長いキャリアがあるので無難に仕事をこなす人材ではあると思うけど、そうなると必然的に会社が支払う給料は高額にせざるを得ないから、やっぱりリストラの対象ということになってしまうのだろう。
もちろんコロナ禍が終息し、姪が復職できるような社会になるのがいちばん良いシナリオだと思うのだけど、果たしてタイ国際航空は無事に再生するのだろうか・・・。
そして今までは華やかな生活をしていた姪がどんな道を歩むことになるのか、それに加えていつも姪の家族割引で航空券をゲットしていた姉(=日本に住んでいる)が、この先のタイ帰省の際の航空券手配をどうするのか。いろいろと気になることは多いのだけど、下手に首を突っ込むと面倒なことになりそうなので、私は外野から見守ることにしよう。