ある日の午後、野暮用で出掛けるので棚に置いてある靴に手を伸ばしたら、何かと目が合った。
それでその何かは急に人の手が伸びてきたことにびっくりしたようで、靴の中に入ってしまった。
でも目のように見えたのは錯覚かもしれないし、葉っぱのようにも見えたし・・・。
でも葉っぱだったらあんなにツルッと靴の中には入らないだろうし。
ヤモリだったら別にいいのだけど、ヤモリよりは明らかに幅があった。
ということは、やっぱり葉っぱ?
と思うことにして、手で取り出すか?
と思ったのだけど、毒のある生き物だったら大変。
タイではときどき靴の中にいるヘビに噛まれて命を落とす人がいるし。
しかも週イチくらいの頻度でサソリ(でも小さい)を目にしたところだし。
なので靴の中を覗き込むのはやめて、そのへんに靴を放り投げた。
それで何かが出てくれば良いのだけど。
でも出ない。
このあたりで靴に入りそうなそこそこの大きさの生き物は、ヤモリ、ヘビ、ネズミ、カエル、サソリくらい。
そのどれかかもしれないので取り敢えずオットを呼んだら、中を見て『カエルだよ』と言う。
ということは、カエルのように見えるヘビかもしれない。
ヘビだったら目を合わせたら危険じゃなくて?
でも現地人がカエルだと言うのだからほぼカエルなのかもしれない。
確かに奥のほうまで入って縮こまっている形状と目の大きさを考えればヘビではなくてカエルかもしれない。
なんとなく脚らしきものも見えるし。
で、オットが靴をポンポン叩いてソレをこちら側に出してみたら、やはりカエルだった。
4センチくらいの、ちょっとヒキガエルっぽい感じの。
でもヒキガエルは脇に微毒があることがあるのであまり触らないようにして(でも本当は触りたい~)、葉っぱで捕獲。
そして記念撮影(?!)
最後は小川の近くに帰して一件落着。
靴を履くときは中に何も入っていないことを極力確かめるようにはしていたのだけど、なんとなく面倒に感じてきてそろそろやめようかな、とも思っていた。
でも今回の出来事があったので、やはり確認は必要ということだ。