タイの料理として日本人にもよく知られているガイヤーン。
チェンマイにも有名なお店があり、ガイドブックにも結構載っている。
それは S.P.CHICKEN(エス・ピー・チキン)。
タイ語だと ไก่ย่างเอสพี
オットは先日、日本人の友達に誘われて久し振りに行ったらしい。
私は3年ほど前に1回行った。
いつもだったらオットはガイヤーンと聞いてもテンションが上がるわけではないのに、なぜかその日のオットは乗り気だった。
しかし私はそのとき熱中症(と本人は自覚しておらず、ただただ体調が悪い～、と思っていた)だったようでフラフラしていた頃で、でも私も私で『体調悪いけど鶏肉食べれば元気が出るかな』と思って張り切って行ったような気がする。
ガイヤーンは好きだし。
以前このお店はチェンマイ旧市街を囲むお堀の外側、チェンマイラム病院の近くにあったのだけど、数年前に旧市街のワット・プラシンの近くに移転した。
ワット・プラシンの正面の通りを南(お寺を背にしたら右)に進み、少し行ったところの路地を右に入るとすぐのところにあるのだけど看板が小さくて路地の手前からだと見えないかもしれないのでそのへんを歩いている人に『エス・ピー・チキンはどこですか?』と聞くのが良いかも。
看板はコレ。
↓
かわいいんだけど、要は鶏が焼かれている図なんだよね・・・。
私が行ったのはコロナ禍前だったのでどの席でも自由に使えたけれど、今はひとつおきとかテーブルの間隔を広くするとか、何かが変わっているかもしれない。
エアコンはなくて扇風機のみ。店内の風通しは良いほうだとは思うが1階奥の天井が低くなっているところの席は蒸し暑い。
ここのガイヤーンは店先の大きなコンロで焼いていて、それがなくなったらその日のガイヤーンは終了。今はどうだかわからないけれど、コロナ禍前は遅くても午後イチに行かないとガイヤーンは売り切れていることが多かった。
で、味のほうはと言うと、刻みにんにくをベースとした詰め物をして鶏を焼いているので、テーブルに出てきた時点で『小型のクリスマスの七面鳥』みたいになっている。
『ガイヤーン』というからには『鶏を焼いたもの』だけの想像でしかなかったのだけど、詰まりに詰まったにんにくを見て私は大興奮。そんな姿で出てくるとは。
私はガーリックを使った料理が好きなので、一緒に出されるタレは使わずそのまま食べる。
オットはタイ人なので(?!)タレをたっぷりつけて食べる。あぁ、せっかくのガーリックなのに・・・。
ガイヤーンのお店にはだいたいソムタム(熟れる前の緑のパパイヤを使ったサラダ)があるのでそれも頼む。それと、もち米。
ソムタムなどによくインゲンが入っているのだけど、タイでは茹でたインゲンではなくて生の状態で投入されることが多い。オットはなぜか生のインゲンが嫌いなのでだいたい私が食べることになるのだけど、日本人の目で見ると『えっ、生なの?!』ということになると思う。
でも生で出てくるということは、生で食べても問題ないということなのだろうし、私は旅先で出されたものは『ここではそうやって食べるのね』と思ってしまう人なので『生なの?!』とか『茹で忘れたの?!』とは思わなかったのだけど、お腹が弱い人は注意が必要かもしれない。
それでこの日はガイヤーン1羽をオットとシェアして食べた。どこの部位もニンニクの香りを楽しめるし、すぐそこで焼いているので皮はパリパリ。これが家の近くだったら週3(←これでも遠慮気味)で食べたいくらい。
我々がお店を出たらガイヤーンは売り切れていて、お店の人がコンロを洗っていた。
結論。
ここのガイヤーンはにんにく好きな人にはお薦めできるけど、にんにくが嫌いな人やアレルギーがある人にはお薦めできない。
よくあるガイヤーン屋のつもりで行ってしまうと、ラッキー!と思うかがっかりするかのどちらかになると思う。
S.P.CHICKEN のガイヤーンはそれはそれでひとつのジャンルと言っても良いかもしれない。
と、書いていたら食べたくなってきた・・・。
