今回のチェンマイ滞在はオットの自宅に寝泊まりすることなく、仮住まいの家が生活拠点となった。
と言っても自宅から車で10分ほどの距離の場所なので大きな不便はなかったし(つまり小さな不便はそこそこあった)、何よりもオットの自宅のリフォームに取り掛かることができたのはとても有難いことだった。
でもこの仮住まい宅、オットもヨリミチも過去に訪れたことはあるものの、長時間過ごすとか寝泊まりするのは初めて。
なのでコンセントの位置とか癖に慣れる必要があり、プラグを抜き差しするときに火花は出ないかとか、プラグを差す角度のこととか、日本ではまず気にしないけれどタイでは重要なポイントのことでかなりおっかなびっくり暮らすことになった。
コンセントも問題ではあるのだけどスイッチもまた難ありで、ある程度の力で押さないと電気が点かない照明があったり、スイッチを入れると近くのシーリングライトが一瞬強く光るところがあったり、仮住まい宅はあまり安全とは言えない住宅だった。
ここで生活する前は大家が『家は自由に使っていいから、ヨリミチさん暇なときはパンでも焼いてて』ということを言っていた。
が、家の電気がそんなふうではオーブンを使うのも不安だし、ホームベーカリーもスタートボタンを押したら4時間くらいは通電しっぱなしなので途中で何かあっても困る。
しかも乾季から雨季に変わる頃は雷雨や暴風雨があるし、その家のある土地は電線に物が引っ掛かる条件が揃っていて、停電のリスクが高い。
なので日本から持ち込んだ家電はなるべく使いたくないし、オットからもヨリミチが1人で在宅のときは電気ポット(インスタントコーヒーを飲む)と温水器(シャワーを浴びる)とスマホの充電くらいしか使わないように、と念を押されていた。
しかも住宅は無保険だったので、火事になんてなったら何の補助もない。
オットもまさか家が無保険だとは思っていなかったようで、自分がお世話になっている保険屋さんを大家に紹介していた。
そんな具合で電気とか保険が危うい状態だったので極力電化製品を使わないようにしていたし、キッチンの窓も嵌めごろしで空気の流れはないし、そんな場所ではパンを焼くどころか電子レンジですら使うのをためらう状態で・・・。
約3ヵ月のチェンマイ滞在で、ガスは使えない(仮住まい宅にガスコンロはない)、電子レンジもあまり使えない、包丁も刃先が曲がった物しかなくオットの自宅から持って来るという状態で満足な調理などできるはずがなく、楽しみを封印されてしまったヨリミチに対してオットは申し訳なく思ったのか、次にヨリミチがチェンマイに行ったときには新しいオーブンを買おうと言っている。
でもそれはどういった風の吹き回しなのか判らないのだけど、やはり仮住まい宅で3ヵ月も窮屈な思いをさせてしまったと思っていることへのつぐないなのか、それともヨリミチが日本から持ち込んだ小さなオーブンだと本当に小さすぎる(とヨリミチが困っている)ことを理解してくれたのか、それとも他の理由があるのか・・・。
まあ理由はどうであれ、ヨリミチはチェンマイで買いたいオーブンの目星は付けてあるので、買うとなったら爆速で買う自信はある。
↑ずっと SHARP を考えていたのだけど、
↓最近は OTTO にしようと思っている。