チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

オットの日本語欲

我々夫婦は私が日本人、夫がタイ人で、2人でする会話は日本語。
オットの日本語力に頼っている部分が大きいが、オットは自分の努力だけで日本語を学習してきたので基本的なことが抜けていたり、『そこまで知らなくてもいいんじゃないの?』ということを追及してきたり。

オットが日本語の勉強を始めた頃はきっと身近に日本語学習のための本がなく(近くの書店で扱っていなかったのか、高価で手が出なかったかということだと思う)、職場の先輩が使っていたノートをコピーしたものをテキストとして使っていた。
なので先輩のクセ字もそのまま受け継いだ。

あとはCDなどで歌謡曲を聞いたり、日常生活でインターネットが使えるようになったらそういうものを使ったり。
今なら YouTube を使うという人もかなりいるのだろうけど、オットの時代はそんなものはなかったのでCDを繰り返し聞く(聴く)ことになったのだけど、それが良い反復練習になったのだと思う。

聞いていた音楽はJ-POPやニューミュージックという言葉が生まれる前のもので、まさに歌謡曲というジャンルになると思う。
今でも懐かしく思うのか、オットはときどき YouTube でその頃の曲を探して聞いているのだけど、最近は私への質問が高度(?)になってきた。

『かけら』って何?
『涙』と『泪』はどう違うの?
『ちぎれる』って切れること?
『かげぼうし』は影+帽子?

他にも、歌詞にはしばしば出てくるけれど日常会話ではほとんど使わないような単語の意味や使い方を訊ねてきたり。
とにかくオットは日本語脳を進化させたい人で、こちらが予測もしていない質問をどんどん投げ掛けてくる。

それと、LINEなどでやり取りしていると、『有難う』とか『鼠』とか『この様に』とか、ちゃんと漢字があるのに日本人はどうしてそれを平仮名で書くのか、とか。

私も自分がわかる範囲で答えたり、ときにはちょっと調べものをして説明したりしているが、オットの好奇心というか探求する意欲には尊敬と感嘆と呆れの感情がごちゃ混ぜになる。

そして私自身にも思い当たることでもあるのだけど、覚えられないものは何度も『あれは何だっけ・・・』ということになって、それを訊いた事実は覚えているのに肝心の内容は全然記憶されていなかったり。
今のオットの『あれは何だっけ?』は『なまいき』という単語。私も説明するのにどういう言い方をしたら良いのかまだ名案がないので、オットが自力で解決してくれることを祈っている。

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