チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

嵌めごろしにやられた

今滞在しているのはオットの自宅ではなくオットの親族の家で、どうやら7月にチェンマイを去るまでここにいることになりそう。
でもオットの自宅からそれほど離れていないし、オットも町内会費だの水道代だのの支払いがあったり、自宅にある物が必要になったりするとしばしば自宅に行くので、滞在場所が変わったことによる不便はあまり感じていない。

で、この家はオットの家にはないいろいろな物があるのだけど、例えば複数の防犯カメラとか、液晶画面で表示されるドアロックシステムとか、植物を植えられる庭とか。
でもどれも中途半端というか不完全というか、ヨリミチ的視点だと『それがあるから何?』という状態で。
防犯カメラはないよりは安全かもしれないけれど、通報システムがあるわけではなさそう。自分のスマホでリアルタイムでも録画でも画像の確認はできるけれど、暇なときに、やれ猫が来たとかやれ宅配便が来たとか、そんなことを言って楽しんでいる感じ。
ドアロックは木のドアに後付けした物で、まず画面に手のひらをベタッと付けるとテンキーが表示されるので、暗証番号をタッチする。それだって何桁かの数字の組み合わせなので泥棒がやる気になれば突破できそう。
しかもこのロックシステムがあるからということで、この家では施錠をやめた。
ロックシステムは電池式なので停電のときに困ることはないが、電池が少なくなったときは『感覚でわかる』などと言っていた。けど、そんな感覚に頼るシステムって・・・大丈夫なの?と思ってしまう。
庭にしても以前は土に芝ではないけれどそんな感じの丈の短い草が植えられていた記憶があるが、多分手入れが大変だとか草がすぐに大きくなってしまう(購入したときの状態ではなくなってしまう)のが解ったからか、どうやら白っぽい小石(3~4センチの)を地面全体に敷いたようなのだけど、それだと雨が降ったときとか水を撒いたときに泥がはねて石が汚れるのが気になったのか、今は更に小さな小石(というか礫のようなもの)が撒かれている。
が、それも日々の落ち葉掃きや自然現象でだんだんと低いほうに流れていて、本来あってほしい位置からは全体的に数メートル移動している感じ。

家主はそれなりの月収がある人なので、世間で『あれが良いみたい』という情報があればすぐにそれを購入するようなのだけど、維持管理ができるかというとそうではない。
少し前まではお手伝いさんを雇っていたのだけど病気で来られなくなってしまったので、オットとヨリミチに白羽の矢が立ったのだろう。

それで、この家の南側全部と東西の半分くらいは窓枠の外側から色付きの一枚ガラスを嵌めて、窓を開けられないようにしてあった。
日本の掃き出し窓くらいの(か、もっと大きい)サイズの窓もガラスを嵌めてあるので、外側から見るとおしゃれというか綺麗というか、そういう感じではあるので見た目重視でそれをしたのかと思っていた。
でも南側と東側は道路に面しておらず、誰の目にもとまらない窓なので、何かおかしいな、とは思っていた。
するとそれを察したわけではないのだけどオットが『近くに(堆肥か何かの)工場があって、音がうるさいしときどき臭いもするから、その空気が入って来ないように外側からガラスを付けました』と教えてくれた。
『だから(もともとの)窓はあるけど部屋の中からも開けられません』ということ。

臭いものには蓋、ではないが、自宅の窓を埋めてしまうなんて。
結果として、窓の形をした物はあるけれど空気が通らない部屋が4箇所できた。しかも洗面所(シャワーとトイレの部屋)も2箇所。
この家には換気扇として機能している物はないので、排気という意味でも不十分。
人が住む建築物として、それでいいのか?
まあ、タイの住宅なのでそこここに隙間はあるはずで、今のところ空気の淀みはないようだけど。

だけどある日、見付けてしまった。
たまたま外から窓を見られるところに用事があって歩いていたら、人影に驚いたヤモリがエアコン室外機のパイプの裏に隠れた。

そしてその近くの窓を見てみたら、嵌めごろしの窓に殺られたヤモリの姿が。なんとなく犬上家の一族チックな。

どこかから入ってしまったのか、それともそこにいたときにガラスを嵌められてしまったのか判らないけれど、とにかくお気の毒さま。
もしや、他の窓にも被害者がいるのか?と思って隣の窓を見ると、そちらはゴムチューブの寸法があらあら、という感じのタイクオリティ。

一枚ガラスを嵌めるということは結構な金額がかかっていると思うのだけど、こんなのでいいのか・・・?

PVアクセスランキング にほんブログ村