チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

『楽しい』を知らなかった

オットの3番目のお姉さんは長年日本に住んでいて、若い頃は日本人と結婚していたり(それで永住ビザを持っているようだ)、離婚してからも自分のお店を持ったりして、今ではタイにいる時間よりも日本にいる時間のほうが長い。
なので日本語の会話はそこそこできるのだけど、学問・勉強についてはさっぱりで、日本語の読み書きはできない。文字が逆さまになっていても横向きになっていても気づかないくらい。
商売の努力は認めるし、耳からインプットしたことを口からアウトプットするのはわたしには真似できない才能だと思っている。

基本的に単身で(→というのは交際相手がいたりいなかったり、な人なので)日本で生活するにはそれなりの語彙力がないとやっていけないと思うのだけど、先日一緒に買い物に行ったときのこと。
わたしが『このお店は見ているだけでも楽しいよね』と言ったら、お姉さんはオットに『タノシイって何?』と聞いた。オットは『タノシイสนุก(タノシイ=楽しい、だよ)』と答えていた。

日本で長年暮らしていて、自分の国の言葉で『楽しい』と思うことはあったかもしれない。でも日本語の『楽しい』を知らないということは、仕事であれプライベートであれ、日本語で過ごしている時間の中で『楽しいね』と言われた発したりしたことがなかったのかな(少なくとも発したことはないはず)・・・と、ちょっと可哀想に思えてしまった。

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