チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

秘密にするべきかどうか

私が思うに、オットは機械音痴で、何年も前から使っているiPhoneを使いこなせていない。まあそれは仕方ないとして、ネット検索やSNS投稿などもするにはするが生活や知識を豊かにするレベルではない。
タイはスマートフォン所有率がかなり高いが、オットに限らず大多数がこういう感じなのかもしれない。

それで先日、オットは仕事仲間から『タイの商用車(という言い方が近いと思う)は国が管理するGPSのアプリで瞬時に居場所がわかる』というのを聞いてきた。
オットの義兄はまさにそういう車で仕事をしていて、その日は一緒に昼ごはんを食べる約束をしていたのだけど急に仕事が入ったということで私たちはぽっかりと時間が空いてしまったのだ。

で、オットが心配したのは、自分の姉がそのGPSアプリを知っているかどうかということだった。知らなかったら教えるべきか、黙っておくべきか。
私はGPSアプリを知っていれば仕事中に事故や何かで家族がその場所に行く必要が出てきた場合に便利だから教えるべきだと思ったし、もしかしたら既に知っているかもしれないとも思ったのだけど、オットは違った。
お姉さんはきっとそのアプリを知らないし、もしも義兄が浮気をしていて仕事だと偽って外出していたとしたら、それを姉が知ったら姉は首を吊ってしまうと言い出した。
私としては、夫の浮気を知ってすぐに自殺をするなんてことはまずないと思うし、自殺より先に喧嘩でしょ、と思うのだけど、そこは百歩譲るとして、仮にお姉さんが自殺してしまったら、あなたが『僕がGPSアプリをお姉さんに教えたのが間違いだったんだ』なんて考えに至ってあなたも自殺することになるかもよ?と言ってみた。
するとオットは少し考えて、『それじゃあお姉さんとお義兄さんが一緒にいるときに教えてあげよう♪』と言って、にこにこしていた。

その直後、オットがそのアプリに義兄の車のナンバーを入れてみると、チェンマイ北部の郊外で停車中ということがわかった。(停車中なのか移動中なのかも判別できる。)きっと昼ごはんを食べているのだろう、ということでオットは義兄に電話。まだ新年の挨拶をしていなかったので、その名目で。しばらく話をして電話を切ったが、義兄はやはりGPSが示した場所にいて、仕事中だとのこと。
よかった、浮気じゃなくて。

その2~3日後。
オットはお姉さんと会う用事があって、私も一緒にいたのだけど、悪びれもせずGPSアプリのことを話題にしていた。あれ?義兄がお姉さんと一緒にいるときに話すんじゃなかったの?

口が固い人も一定数いるとは思うが、タイ人は噂話が好きだし何事にもかなりオープン。日本で幼稚園児が『いいこと考えた!』とか『これは内緒の話なんだけどね、』と言いながらペラペラ喋っているのとそう変わりはないような。

でも私は知っている。
オットが私に話していない『3番目のお姉さんが焼いたお節介の話』を。
でもオットが敢えて秘密にしているのか、私にはそれほど関係ないから喋らないでいるうちに忘れてしまったのかはわからないけど。

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