チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

対応に困る

オットの3番目のお姉さんから LINE が届くことはいつものことで、だいたいが私にとってはどうでも良いような、なんだかよくわからない動画。

・・・というのは過去にも何度か投稿している。

動画ということは、お姉さん本人が作成したものではないということは明らかなので直接的なメッセージではないと判断して、何日分かをまとめてチェックしている。
お姉さんは長らく日本に住んでいるけれど日本語の読み書きはできないので、文字のメッセージはほぼ届かない。タイ語ででも書いてくれれば今はGoogle翻訳などがあるので大まかな意味は伝わると思うのだけど、文字でのメッセージがないということは、私に送るメッセージの真剣さ度合いというのはその程度だというふうに判断している。

ところが最近、10秒ほどの音声メッセージが届いた。
これは何か緊急事態なのかしら、と思って数時間後に確認してみたら、『チェンマイ・・・チェンマイに帰りたい・・・』というもので、声の様子はちょっと元気がなさそうだった。

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相変わらず謎の動画付きなので、音声と動画のどちらがメインなのかわからない・・・。

録音メッセージで『帰りたい』と言われても、こちらとしては『それで?』という感じ。『帰りたいけど手はずがわからない』なのか、『帰りたいけど帰れないからさびしい』なのか。
子供ではないのだから、帰るなら帰るで自分で手配するべきもののこともわかっているはず。今まで何十年も日本に住んでいて、何度も日本とタイを行ったり来たりしているのだから。
そこで『今までは全部娘にやってもらったから何から始めてよいのかわからない』と言うのなら、今だって娘にお願いして諸々の手続きをしてもらえばよい。私に音声メッセージなど送らずに、自分の娘とビデオ通話でもして、タイ人が日本からタイに渡航するなら何が必要なのかを確認すればよいのに。

昨年からのコロナ禍でタイに渡るための手続きの必須項目が増えているのは確かではあるけど、自分も義妹(ヨリミチ)も日本にいるからということを理由に私に助けを求めるよりは東京のタイ大使館に問い合わせるほうが言葉の問題もないし、そもそも私とお姉さんでは必要書類が違うのだろうから私に聞くというのは非常に無駄が多いはず。無駄が多いだけではなく、情報の欠落もあるはずなので、私を頼るというのは危険だと思う。

というのがわからないのかなぁ、と思うのだけど、そこは『タイ人のプライドの高さ』で『身内以外の誰かに何かを訊ねることができない』のかもしれない、と想像している。

『〇〇についてお聞きしたいのですが、』
と切り出すのは(昔の)タイ人にとってはものすごく勇気の要ることなのだろう。
タイ人もある部分では日本人と似たような『察する文化』があるので、タイ人どうしだとド直球で『困っています』ということを言い出しにくいところがあるのかもしれない。

そういう意味ではお姉さんが私のことを身内だと認めて弱みを見せてくれているのかもしれず、その感情はありがたいのだけど、『だからどうしたいのか』がわからないメッセージにはどうしようもない。


今年の初めにオットとお姉さんが大喧嘩をしてから私はお姉さんからの LINE には無返信で、それは今でも続けている。というか、返信のしようがない動画ばかりが送られてくるので返信をしていない、とも言えるのだけど。
なので(?!)先日の音声メッセージにも返信をしておらず、だけど一応オットには『お姉さんからチェンマイに帰りたいというメッセージが届きました』ということは伝えた。必要があればオットか2番目のお姉さんが3番目のお姉さんと直接話すだろうという薄めの期待を込めて。

するとオットも2番目のお姉さんも、3番目のお姉さんがチェンマイに戻ることについては歓迎ムードではなく、どちらかと言うと『来ないでほしい』ような感じ。
私もそれを理解できる。
そもそも3番目のお姉さんにはバンコクに住んでいる娘がいて、娘だっていい大人なのだからそちらに滞在させてもらえば良いのに、そうなると激しい親子喧嘩が頻発するので面倒なのだろう。
なのでチェンマイのきょうだいを頼るわけなのだけど、そうするとチェンマイ組(!?)が3番目のお姉さんの我儘に振り回される。
お姉さんがときどき日本からチェンマイに戻ったときには結構な頻度でいろいろな友達と会っているけれど、お姉さんが言うにはそういう人たちの目当てはお姉さんの財布。出掛けたり食事をしたりして、支払いはだいたいお姉さんなのだそうで。その愚痴を毎回聞かされるきょうだいはたまったものではない。
それに3番目のお姉さんは以前住んでいたチェンマイの住宅を売却して、自分のタイでの住所をオットのところに移した。なのでチェンマイ滞在の際はオットの家で寝泊まりすることが多いのだけど、家にいれば家にいるで誰かと電話をし、しばしば口論をしている。それが同居人にも聞こえるし、そういう電話の後はお姉さんの機嫌も悪いので周りもピリピリする。

どうも少し前にも3番目のお姉さんから2番目のお姉さんに『チェンマイに帰りたい』とこぼしたことがあったそうなのだけど、2番目のお姉さんとオットで『チェンマイに来られてもチェンマイのみんなも仕事がなくてお金も心も苦しい状況だし、3番目のお姉さんだってタイに仕事があるわけでもないから余計にお金のことで喧嘩になるだけだよね』と言っていたらしい。

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(オットがこういう反応をするということは事態は深刻ではないと思うので、私もお姉さんに対してアクションを起こしていない。)

結局チェンマイに行かれてもあちらでも対応に困るというわけで、コロナ禍以降はそれぞれの生活の場に変化はない。

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