先日オットから興奮気味に電話がかかってきた。
一言目こそ普通の挨拶のようなものだったのだけど、『トコロデ』と言ってからオットの日本語がたどたどしくなった。
というか、オットの『トコロデ』もいつも急に話を変えようとするのでなんだか強引で、トコロデ自体がカタコトになってしまうのだけど。
そして本題は、2番目のお姉さんの旦那のお兄さんが先月定年退職となったので、その記念パーティーをしたとのこと。
そこから説明する必要があったのかどうかはわからないのだけど、とにかくお兄さんはその翌日にオットの2番目のお姉さんの家(つまり自分の弟の家)にバイクで来たのだけど、家の前の道路で転倒してしまったというのだ。
オットはそれを『ぶつかった』と言ったので、私はお兄さんが運転を誤って家の壁にでもぶつかったのかと思ったら、なんか違う。
オットも興奮して日本語で説明するのでなかなか適切な言葉が出てこなくて、それらしいいろいろな言葉を連発するのをこちらで判断してまとめる、のようなやり取りになり、結局はノーヘルでやってきたお兄さんが家の前の道路でバイクと共に転倒し、道路に頭を打って病院に運ばれたということ。
それで首から下が麻痺しているので近いうちに手術をするのではないか、とのこと。
ヨリミチが思うに頸椎にダメージがあるようで、会話はできるけるどとにかく手足を動かせないと言っていた。
骨折などの怪我はないようなのだけど、どちらにしても嫌なパターンで・・・。
お兄さんは公務員職だったので、運ばれた先は国立病院。もちろん富裕層向けの病棟。
これからも恵まれた環境で治療を受けることになるのだろうけど、それでもどこまで回復するのかは誰にもわからない。
気の毒な話だとは思うけれど、元公務員がノーヘルで事故というのは・・・。
ヘルメットさえかぶっていればかすり傷程度で済んだかもしれないのに。
優しいオットは『かわいそうだねぇ』と言っていて、確かにかわいそうではあるけれどもノーヘルじゃあね・・・という気もする。
チェンマイには安全な(ような)ヘルメットがあるというのに。
ヨリミチはご本人とは面識はないけれど、広く捉えれば親戚ということにもなる人だし、そんな人を悪く言いたくはないけれど、公務員だった人が何故ルールを守らない運転をするのだろう。
もしかしたら今後その人と会うこともあるかもしれないけれど、オットのように優しくないヨリミチは冷たい視線を投げ掛けてしまいそうで想像しただけで気が重い。