チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

4月16日にジャックフルーツを食べるわけ

オットによるとチェンマイでは毎年4月16日にジャックフルーツの煮物と米粉麺を食べるとのこと。
これは古くからの習慣で、日本で七草粥を食べるとか土用の丑の日に鰻を食べるとか、そういうのと似たようなもの。

ジャックフルーツはフルーツではあるけれど野菜のように調理することもあり、4月16日の『วันปากปี๋ = 1年の始まりの日』は家族で集まって縁起物を食べるということ。

オットからも วันปากปี๋ のイラストが何枚も送られてきた。(オットが友人から送られたものの転送)
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さて、なぜ4月16日常という中途半端に見える日に1年の始まりの行事をするのかというと、日本でも有名になりつつある『水掛け祭り』が関係してくる。
ミャンマー、タイ、ラオスでは旧正月が4月13、14、15日でいわゆる水掛け祭りが行われる。と言っても昔からあのようなお祭り騒ぎをする期間だったわけではなく、お寺で聖水をいただいてご利益を受けたいところにそっと付けるとか、家族のためにお寺から聖水を持って帰って遠出のできない祖父母に渡すとか、地区の年長者にチョンチョンと付けさせていただくというのが旧正月にする『水掛け祭り』だった。
それが何をどう間違えたのか、水鉄砲やバケツで水を掛け合うイベントに変化してしまった。
タイの観光省がそれを外貨獲得の手段として容認している部分もあるのだろうけど、個人的には残念というか、もったいないというか、そんな気がする。

で、13、14、15日はそれぞれすることが決まっていて(お寺に砂を持って行くとか)、それが終わった16日は家族で新年の縁起物を食すというわけ。

米粉麺(カノムジーン)は日本と同じで細く長く命が続きますように、ということらしい。
ジャックフルーツは言葉の音が重要で、タイ語で『カヌン(ขนุน)』なのだけど、それが『ヌン(หนุน)』とか『枕 = モーンノーン(หมอนนอน)の"ノーン"』と音が似ているということで、『ヌン』というのは支持する、支える、後援するという意味で、誰かにパワーを与えるというニュアンス、そして『枕』は人の身体でいちばん大事な頭を乗せるとか頭を守るという意味で、それらと音が似ているカヌン(= ジャックフルーツ)が縁起物とされているということ。

この日のジャックフルーツはだいたいゲーン(カレーのようなスパイス煮)にして食卓に上がるらしい。

私はソンクラーンの時期にタイにいたことはないけれど、カヌンのゲーンは食べたことがある。たしかお菓子をお裾分けしたお礼にとご近所さんが自宅で採れたジャックフルーツをゲーンにして持ってきてくれたのだ。『カヌンが大きいからゲーンがたくさんになっちゃったんだけど、うちの孫はゲーンは辛くて食べないのよ』なんて言いながら。

ジャックフルーツは手間を掛けなくても大きく育つもののようで、個人のお宅の木にも結構実っている。
が、大きいし重いし邪魔(!)なので、だいたい敷地の端に植えられている。

これは10年くらい前に旅先で発見したジャックフルーツ

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甘くなったものはフルーティーでまさに果物という味なのだけど、ゲーンにしたジャックフルーツは熟れる前の状態だったような。
でもその見極め方がわからない・・・。

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