チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

あのヘビがもたらした(らしい)幸運(か?!)

先日の記事の、ヘビを外に逃がした直後にオットにかかってきた電話は・・・

オットがヘビの行方を見守り、敷地内の溝から道路につながるパイプの中に隠れてしまったのを見届けて家に入った直後だった。

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スマホは室内に置いてあったため、外に出ていたら聞こえない場合もあるし、後から着信履歴に気がついてもアドレス帳に登録していない番号からの着信だとそのまま放置してしまうこともある。
それがオットが家に入ったとたんに電話が鳴ったので、知らない番号が表示されたけれど一応出たとのこと。
それで『どちらさまですか?』と聞いたら『国立病院の〇〇です。先日のアンケートの件ですが、先ほど1人キャンセルが出まして。まだあなた様がご興味があるようでしたらご参加いただけるので、その連絡です』とのこと。

私はその『アンケート』というのを知らなかったのだけど、オットは国立病院が SNS などで募集した治験に応募していた。
でも応募者多数で落選していたので、特に私に報告するようなことでもなかったのだろう。
それが、ヘビを逃がした直後にキャンセル枠発生の連絡が。
キャンセル待ちというのは、落選者のほとんどがそうなるのかもしれない。治験者はランダムに選ばれるのだろうけど、性別、年齢、入院手術歴、持病、職業などが偏らないように調整はされているのだと思う。オットの場合は百点満点の健康体というよりは年に何度か病院の医師のチェックを受け、継続して飲んでいる薬がある。そのへんも大事な要素になると思うのだけど、同じような条件をもつ男性がキャンセルしたということなのだろう。

そして、その治験というのが『シノバックワクチンを2回接種済みの人を対象とした交差接種』というもの。
私も詳しいことはわからないのであれこれ書くわけにもいかないのだけど、オットから言われて『これは正確な情報だな』と思えるのは『3回目(つまり治験での1回目)のワクチンの種類は本人には伝えられない』『追加接種は0.5doseのグループと1doseのグループがある』『定期的にポイント(抗体値だと思う)を測りに行く』『治験終了時のポイント(抗体値?)が低い人は4回目を打つ可能性がある』ということ。
合計5回、指定された日時に病院に行くことになるのだけど、その期間はチェンマイ県から出ないということも治験に参加できる条件で、他にも日々の検温やレポートなどが課される。

そういう説明を電話で30分くらい受けて、オットは申し込むことにした。

とは言ってもワクチンに対する恐怖心というのはゼロではないし、タイ国内でも接種後に亡くなった人はそれなりの人数がいるのでやはり恐いものは恐いと言っていた。
でもオットの長姉は1回目がシノバック、2回目がアストラゼネカのパターンを既に受けており、血縁者が無事に過ごしているのでそういう意味では幾分かの安心材料はある。

それで、治験参加者には体温計とパルスオキシメーターが付与されるとのこと。
体温計はともかくとして、パルスオキシメーターが必要になるような治験ではないと思うのだけど、、、大丈夫か?!
まあ、体温計は去年買おうとしてドラッグストアを何軒もまわったけれど全て売り切れていたので買えなかった。そのまま今に至っているので、それはそれでありがたいのだけど。

長姉の交差接種は国の方針で半強制的なものだったけれど、オットの場合は有効性やいろいろなものを調べるためのもの。
なので万が一体調不良や死亡につながることになったとしたら何らかの保障はあるはず。
そのへんも参加を決めた理由のひとつにはなっている。

それで本当に万が一のことが起こったら、オットはスアンドーク病院の献体に申し込んであってその受け付けカードも持っているのだけど、このコロナ禍で献体受け付けは一時休止している。
なので2番目のお姉さんに役場で火葬の手続きをしてもらって最終的にはピン川に散骨することに決めたらしい。
この方法はほとんどのタイ人が辿る道なので難しくも珍しくもない。
しかしオットはそこに一手間加えて、『ヨリミチさんに遺骨を分けてあげます』と言う。
まあ、夫婦だからそれも有りといえば有りだけど、オットは最初に『半分あげます』と言ったので、『それは多すぎるので小さいカプセルに入るくらい少しでいいです』と返事をした。

そういう万が一の話をしたけれど、『ヘビが幸運を運んできてくれたのだから大丈夫よ』と言ってオットを応援することにした。
それに抗体値を確認しながらの治験なので低ければ低いなりの対処がされるのだろうし、その時々の自分の抗体値も確認できるので良かったのではないだろうか。

現在、1回目の通院を終えたのでオットは頻繁に熱を測りながら過ごしている。

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