以前に何度か投稿したとおり、オットはアストラゼネカのワクチン接種の予約をしてあった。
それは高齢者と基礎疾患のある人向けの枠で、一般の人よりは優先的に接種するというものだった。
とは言っても、チェンマイではそれより先に教師にワクチンを、というプランがとんとん拍子で進み、あっという間にそれは済んでしまったようなのだけど。でも教師向けのワクチンはアストラゼネカではなくてシノバック(中国製)。
オットは重大な疾患があるわけではないのだけど、なぜか優先接種のリストに入っていて、優先グループにはアストラゼネカが割り当てられるので予約をした。
のだけど、予約どおりに接種ができるのかできないのか、5月の下旬からよくわからなくなった。アストラゼネカのワクチンが入荷できるとかできないとか、一般人には噂レベルの情報が飛び交い・・・。
6月に入った頃だったか、保健省からの発表は『アストラゼネカは、、、あります』という、いつぞやの日本のスタップ細胞のことについての会見のときのコメントのようなものが飛び出し、果たして『ある』というのは予約者全員分について確保されているという意味なのか、将来的には希望者全員に行き渡りますという意味なのか、知る由もなかった。
そして、その直後にはオットに接種無期限延期の電話連絡があり、しかしその翌日にはそれを取り消す連絡があり、先週某日、オットは予約票の時刻より少し早めに病院に着いた。
するとたまたま余裕のある時間帯だったのか、受け付けやら問診などを早く済ませることができ、もともとの予約時刻には接種も終えて待機スペースに入ることができた。
それが・・・
受けたワクチンの種類はシノバック・・・。
これは手違いでそうなってしまったのではなく、直前に国からのお達しで『基礎疾患のある人々も、60歳未満の人にはシノバックでGO!』ということになったのだとか。
オットは予約復活の電話を受けたときに、わざわざ『アストラゼネカですよね?』と確認したというのに、病院に行ってみたらシノバックを当てがわれた。
もう、本当にアメージング・タイランド。
我々は『アストラゼネカだから』予約をすることを決めたのに。
予想していなかった事態ではないけれど、いちばんイヤなパターンに嵌まってしまった。
オットも最初は面食らったらしいのだけど、病院で『この変更は国からのお達しで、病院が独自に決めたルールではありませんので』とタイにありがちな責任逃れの言い訳らしき説明をされ、それは嘘ではないのだろうけれど私としては気分が悪い。
オットが言うにはバンコクやその周辺で新型コロナの感染者がなかなか減らず、なので効果の出るのが早いアストラゼネカをその地域で大量に使うことにしたということ。その辺りでシノバックを使ったとしても2回接種しないと効果が出にくいので、それならば1回打てばそれなりの割合で効果の出るアストラゼネカを大量に使って、地域の新規感染者を減らすという方針にシフトしたらしい。
それで感染状況が比較的落ち着いている地方都市の60歳未満の接種リスト上位者のワクチンがアストラゼネカからシノバックに変更されてしまった、というわけ。
なんかもう・・・
何もしないよりは感染リスクは低くなるのかもしれないけれど、本当に効果があるのかどうかもナゾなシノバックワクチン。
2回目を打っても抗体の値が上がらなければ3回目を打てば良い、なんていう説があるらしいのだけど、そんなに次から次へと打っていいのもなの?ワクチンって。
オットは既に2回目の予約も登録してあって今月中には済む予定なのだけど、その抗体ができたかどうかの確認ってどうすればよいのか。
打ちたくなかった、効くか効かないのかわからないワクチンを打って、それで効果(の期待)がないようなら、3回目のシノバックを打つかそれとも10月に入ってくると言われている他社製のワクチンを実費で打つか、また考えればいいか、というか、考えなければいけないな、と思っている。
シノバックに限らず、世界中で使われている新型コロナウイルスのワクチンは効果がどのくらい持続するのかまだ誰もわからないことだし、何某かのワクチンを打ったからと言って気を抜かずに感染しないようにして過ごすしかない、というのは皆同じ。
それにしても、まさかのシノバック。
あぁ、アメージング・タイランド。