オットは先日、3夜連続のドキュメンタリー番組のようなものを見た。
それは深夜帯のテレビ番組でBBCかどこかが制作したもの。
それの第1回が放送される日の夕方、何かの用事で私と電話したのだけど、オットが『夜は○○のテレビを見るんだ』と言っていた。
私には『○○』の部分が聞き取れず、聞き返してみたけど1回では解決しなかった。
私たちの場合、会話の中でわからない単語が出てくると、それが日本語なのかタイ語なのかはたまた英語なのかというところで頭をフル回転させないといけない。
その○○は日本語には聞こえなかったので、私はそういうタイ語を知っているんだっけ・・・?いや、知らない。え?覚えていたけど忘れちゃったのか?ん?そういう記憶もない。それじゃあこれは英語なのか?タイで世間に流通しているレベルの英語で日本人がわからない単語ってあったっけ・・・?
などなど、脳が発熱しそうなくらい考えてみたけど○○がわからない。
だけどオットが『จากัว』と発音しているのはわかった。(のちに判明したが実際は『จากัวร์』。最後の文字は発音しない。)
その『จากัว』をカタカナで表すとすると『ジャクア』とか『チャクア』とか『ジャグア』とか『チャグア』のようになる。その4択でアルファベットを当てはめると、JAGUA・・・JAGUAR?!
そうか!オットは動物のジャガーのことを言っているのかもしれない!
というところにたどり着き、ようやく会話を続けることができた。
日本人には日本人の、タイ人にはタイ人の発音のしかたや習慣があるので、同じ英語を読んでも全然違うものになったり、相手の母国語の単語を言ってみても理解されないこともある。
たとえばウルトラマン。
日本人はもちろんカタカナ英語で『ウルトラマン』と言うけど、英語で書けば Ultra man。英語圏の人が自国の様式で発音すれば、きっと日本人には相当の割合で聞き返され、もしかしたらカタカナ英語に直されるかもしれない。
そのアルファベットの Ultra man をタイ人が発音すると、アントラメン。
アントラメンと言われてあのウルトラマンだと瞬時にわかる日本人がどれだけいるだろう。私もオットに2回くらい聞き返した。と同時にタイ人は Central をセンタンと発音することを思い出し、理解に至った。
今ではオットが気を使ってくれて(?)、ウルトラマンの話をするとき(頻繁にあるわけではないけど)は『ウールートーラーマン』とゆっくり発音してくれる。
最近は新型コロナウイルスの話題が多いのだけど、国名も日本語とタイ語では微妙に違う言い方がある。タイ語でインドは『インディア』、インドネシアは『インドー』。多少英語の知識があるオットはインドネシアのことを『インドネシア』と言うこともあるし、日本式にインドのことを『インド』ということもある。これがなかなかややこしく、その都度確認してもよいのだけど、取り敢えず自分たちの生活に直結しないような話題ならだいたいスルーしている。
ちなみに私がよく使っている辞典は手前の2冊。
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タイ初心者のときに買ったのは『旅行に使える○○』のような本だったのだけど、やはりそれは旅行者用の単語やフレーズがメインなので、生活や日常会話のための言葉を調べるなら辞典系のほうが使いやすい。
だけど私の生活がタイと関係しているのが周りに知れてくると、友人からそれっぽいお下がりが集まってくる。ありがたいのだけど、努力が追い付かない。全然。