チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

銀行融資を申し込んだオット

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昨夜から夜間の外出禁止令が解除され、そろそろ緊急事態宣言も終了されるであろうタイ。一般市民の日常は、まあまあ不自由がない程度に戻っている。

だけどコロナウイルス感染症がまだ武漢肺炎と言われていた頃からオットの仕事はキャンセルが頻発し、3月中旬から収入が途絶えている。
オットの場合、緊急事態宣言が解除されてもすぐに仕事がコロナウイルス発生前の状態に戻るとも思えない。
タイでは自由の制限が厳しいので規則を破れば直ぐに罰則が適用されるが、先日の記事のような保障もわりと広く対応してくれる。
そしてこれも保障のひとつと言えるかもしれないのだけど、ある銀行が職種限定ではあるものの、低金利で融資をしてくれるというものがあった。

オットは毎日iPhoneでネットサーフィンをしているわりには情報を掴むのが遅く、仕事仲間に『え、あなたまだ知らなかったの?』と言われたらしいが、オームシン銀行(ธนาคาร ออมสิน)が10000バーツを低金利で貸してくれるという。
金利や返済回数は人それぞれのようで、生活状況や職種を審査して決定されるらしい。
その仕事仲間は返済回数が18回、利子の合計が200バーツくらいとのこと。オットの義兄も知らないうちに申し込んでいて、彼は1回の返済額が450バーツくらいなんだそうだ。

それを知ったオット、自分も申し込みたいと言ってある日窓口相談の予約をしていた。
平常時の貸付利子は多分結構高くて、オットは私と知り合ってから借り入れをしたことがなかったので正確な数字はわからないが、タイ人は『いくら借りたらいくら返す、その差額は・・・』と考える人はかなり少なくて、『毎月○バーツ払えばいいのね、それならいいか』のような感じで気軽に長期ローンを組んでしまうので、払っても払っても返済が終わらず、結局車や家を手放す人が多い。
そういう話を以前から聞いていたので、オットが10000バーツ融資に申し込むという話を聞いたときはギョッとした。そこまで切羽詰まってたの?

しかし根は堅実なオット、多少は情報を集めてから融資相談の申し込みをしたらしい。
でも私との電話で言っていたひと月あたりの返済額では辻褄が合わない。利子もそんなに安くない。が、このように離れていたのではゆっくり話をして真相を確かめるということも難しい。仕方がないので悶々としたまま『あなた(オット)にお任せします』ということで電話を切った。

その翌日、意気揚々と銀行に行ったオット、『これから銀行です』という画像を送ってきた。

どういうことになるのか、少し心配な部分はあったが、こちらが前のめりになって質問攻めにするとオットも気分が悪くなるだろうと思い、しばらく反応は控えた。

実は今、オットとは毎日電話をするのが習慣になっている。3月に私が日本に戻ってきた当初はお互いのコロナウイルス感染を心配していて、生存確認という意味が大きかったが、今は普通の他愛ない会話に変化した。そんなわけで、夜になってからオットに電話したら、銀行ではいろいろと条件のすり合わせをして、融資の申し込みは済ませたということだった。オットはオームシン銀行に口座を持っていなかったので、口座の開設もしたといって、電話を切ってから通帳の画像まで送ってきた。
そしてオットが言うには、審査が通ればその通帳に10000バーツが入金されるらしい。入金と同時にSMSも届くので、わざわざ通帳記入をして調べたり、電話で問い合わせたりする必要もないとのこと。
それでオットの返済は、1回につき569バーツだったか、18回の分割となった。しかも初回が来年の1月!半年も先っ!これにはびっくり。
あまりにもびっくりして1回分の返済額がいくらだったか記憶が飛んでしまったのだけど、とにかく560バーツ台だったことは確か。なので最大でも10242バーツ。
初回返済までに半年の猶予があって、更に最終支払い額が(最大で)10242バーツだなんて。多分これはオームシン銀行が政府系の銀行だからできることであって、他の銀行ではもっと金利が高いのだろう。現に、銀行からの融資を断られてサラ金(って死語?消費者金融っていうのか?)などから借りる人もぼちぼち出てきているらしい。

しかしオットの通帳の『fixed deposit』って、定期預金口座?それとも当座預金のようなもの?
まあ、タイでも日本でも、英語は外国語なので自国語を英訳するとニュアンスが変わってしまうこともあるし、訳す先の言語にない言葉も存在したりして、タイ語→英語→日本語とか、その逆の日本語→英語→タイ語だと、元の言葉とは全然違う意味になっていたりすることもある。しかも制度や仕組みのこととなると、あっちの国にはあるけどこっちの国にはない、ということ(例:日本の戸籍・住民票とタイのタビアンバーンとか)もあるので、オットのあの通帳がどういう種類の通帳なのかはナゾ。でもそれを電話で訊ねてしまうと説明が難しくてオットも私もイライラすることは目に見えているので、しばらくの間は聞かずにそっとしておこうと思っている。

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