私はある程度の年齢になってからはアニメをほとんど見ていないし興味もないのだけど、オットは日本語の勉強も兼ねて結構見ている。
タイは日本以上にネットでさまざまなものを簡単に閲覧できる環境なので、それはそれで良い面もあるしそうではない面もあると思う。
最近は人気映画や動画を配信する無料アプリなどもあって、オットはそれで映画を楽しんでいる。日本のアニメは大人も満足できるものが充実していてジャンルもいろいろあるので『ひとつ観たら終わり』ではなくて『次はどれを観ようかな』というふうになることは理解できる。
そんな日々を過ごしていたところ、携帯電話会社AISから電話がかかってきて、オットは身に覚えのない番号ではなかったからということで電話に出た。
それは AIS からのセールス電話で、毎月定額で動画や映画の配信サービスを受けられるというもの。初月だったか2ヶ月目までだったかが29バーツ、それ以降がいくらだったか忘れたけれど3桁の金額だったような。
なんだか長々と説明されて、オットは『結構です』と言って断ったらしいのだけど、電話を切った直後に『29バーツの請求が発生しました』という SMS を受信した。
驚いたオットは AIS に電話をかけて『さっきの勧誘は断ったのになぜ29バーツを請求するのですか』と抗議をしたらしい。
オットは AIS に腹を立てたことを思い出し、はらわた煮えくり返りの再燃状態(?!)で私にその一部始終を話すのだけど、私としてはオットの断り方が中途半端だったのかもしれないと思うし、抗議の電話をしたと言ってもオットが思うほど先方には響いていなかったことも考えられるので、そんな話を聞かされてこちらの気分も悪くなった。
で、オットの話の続きになるが、抗議の電話をして『どうして29バーツ請求ということになっているのですか。サービスに申し込みますということは言っていませんよ。』と言ったら係の人は『ごめんなさい』と言った、とのこと。
オットの言う『ごめんなさい』は日本人の会話でいうところの『すみません』とか『申し訳ありません』ということだと思う。
そしてオペレーター曰く『29バーツの請求をしてしまったことを取り消すことはできないので請求はこのまま残ります』とのこと。オットは興奮してたどたどしい日本語で私に説明するので正確なことはわからないけれど、私が想像するに、請求を消去するのではなく返金分の加算があるのだと思う。
それで、返金については連絡を入れないのでお客様ご自身で明細をご確認ください、ということらしい。
オットはこのときの『いつ返金されるのかが示されない』ことにもムシャクシャしていて、それをなぜか私にぶつけてきた。タイでの出来事を日本人に愚痴るタイ人って・・・。
『タイでのいい加減な状況に腹を立ててタイ人パートナーに愚痴る日本人』ならいくらでもいるだろうけど、『タイでの出来事に腹を立てて日本人パートナーに愚痴るタイ人』って何・・・?
タイでの出来事はタイ側で完結させてほしい・・・。
そんなわけで、オットは AIS との配信サービスは契約しなかったのだけど、それは無料アプリで楽しめているから。
そのアプリは VIPA というもので、わりと新しいものらしい。今のところ無料でいろいろな動画や映画を観られるとのことで、オットは私にもアプリをダウンロードするようにと言ったのですぐにやってみたのだけど、どうも日本にいては簡単に利用ができないような感じ。オットはそういうものの操作があまり得意ではなく、さらに私を遠隔操作することもできず、結局私はアプリを使うことができなかった。
日本とタイを行き来していて環境が変わるとタイでは日本の、日本ではタイのアプリやウェブサイトを使えないということがときどきあるのだけど、今回のはまさにそれだった。
でも VIPA にログインできる状態になってしまったら私は半強制的にオットから映画を観させられるのだろうし、そうなるとちょっと迷惑だったりするのでその意味ではほっとしている。
最近オットが観たのは天気の子、聲の形、未来のミライ。
なので私は『かぐや姫の物語』も薦めておいた。VIPA にあるかどうかわからないけど。
↓こんな感じのアプリ
今は無料だけれど、将来的には有料になる可能性もあるよね、とオット。