チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

ティシューの消費について

5月だったか、新聞かインターネットニュースで『ティッシュをいちばん多く消費するのは日本人である』という記事を読んで、直後はイマイチ納得できなかった。
肝心な、一人当たりの量だったか国としての量だったかは忘れてしまったが、おそらく一人当たりの話だと思う。

私が体験している限り、タイのレストランや食堂ではお客さんがペーパーナプキンをじゃんじゃん使っているし、屋台でもトイレットペーパーを取り放題。(タイではトイレットロールをテーブルに置いておき、ペーパーナプキンと同様に使うのが普通。)
デパートや空港のトイレでは入り口付近に大きなロールペーパーがセットしてあり、人によってはガラガラと何メートルも(?!)出して引きちぎり、個室に入る。場合によっては手を洗ってから再びペーパーをガラガラして手を拭く。
オットの家でもトイレットロールはテーブルに置いてあって、事あるごとに使っている。食事の前には50センチくらい手に取って、食事中に手を拭いたり口を拭いたり。私は手が汚れた時点で紙を用意すればよいと思うのだけど、彼は最初に用意する。しかもご丁寧に私の分まで。私は食事中に使うことはあまりないのでその紙は大事に(?)取っておいて、後で鼻をかむとか必要になったときに使うけれど。
他にもテーブルに何かがこぼれたと言っては紙で拭き、床に何かがこぼれたと言っては紙で拭く。
食事のとき以外でも、床に水滴が落ちたとか、ちょっとした汚れがあるとか虫が死んでいるとか、何かにつけて紙で始末する。まあ、虫はさすがに紙を使うべきだとは思うけど。

タイでロールペーパーはいろんな場面で使われているが、案外ボックスティシューは見かけない。まったくないというわけではないが、スーパーマーケットなどの店舗でもボックスティシューは取り扱いがかなり少ない。
その代わり、というのか、ボックスティシューの半分サイズのティシューが結構出回っている。これは一般家庭で使われるというより食堂などでペーパーナプキンの代わりに置かれているのをよく目にするのだけど、このサイズがかなり便利だと思う。
日本でティシューの大量消費が問題になっているのなら、初期コストはかかるけれど半分サイズのティシューをもっと流通させて、いずれはボックスティシューに代わる存在にすれば消費問題は改善すると思う。
日本でティシューの大量消費が問題になっているというのは、きっと『ちょっとしたこと』にもあの大判ティシューで対応していまうからではないのか?ちょっとした汚れをあのサイズのティシューで拭き、ちょっとした汗もあのサイズのティシューで拭く。ティシューの面積に対して、使われている面積が少なすぎる。それならティシューのサイズを半分にして、鼻をかむとか大きな面積が必要なときは2枚か3枚使う。これで消費はかなり抑えられると思うのだけど。

で、この記事を書きながら気がついた。
タイでは家庭で料理はほぼ作らず、外で済ませるか外から買ってきて家で食べるのが主流なので、キッチンペーパーというものは家庭ではまず使わないと思われる。日本なら使う頻度はともかく、家にあるのが普通ではないだろうか。キッチンペーパーも『ティッシュ』に含まれるとすれば、ここでタイと日本の差が発生する。

それと、タイ人はトイレで紙を使わない場合が多い。というのは昔のタイは桶に水を汲んでおいて、用を足した後に紙で拭くのではなくその水で洗っていた。(濡れたままトイレから出ても温暖な気候なので勝手に乾く。)今ではタイ人が利用するトイレの個室にはノズル付きの小さなシャワーが設置されていて、それが親指で操作できるレバーで強弱を調節できる優れもので、そのシャワーを使って洗っている。紙を使うのはせいぜいその水を拭くくらいな程度。家庭だとシャワーをした後にタオルで拭くようで。なのでタイの家庭ではトイレで紙を使うことはまずなさそう。

そんなわけで、調理をしないのでキッチンペーパーは不要、トイレでも紙は不要となれば、日本のほうがティッシュを消費する量が多いというのも納得がいく。

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