チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

私が挟まる意味があったのか謎

昨年末あたりから、知らないことになっているはずの電話番号(携帯電話)からの着信が何度かあった。
『知らないことになっているはず』というのは、どういう経緯でヨリミチがこの番号を自分の電話帳に登録したのかは覚えていないのだけど元は父方の伯父が使っていた番号で、その本人は十何年か前に亡くなっている。しかもヨリミチは伯父とはお互いの家の固定電話でしか話したことがなく、この携帯の番号をどのような事情で知ってどのようなタイミングで登録したのか、まったく覚えていない。
が、あの伯父の晩年は運悪く交通事故続きで話せない時期が長かったので最後の何年かは本人が携帯電話を使うことはほぼなく、その息子が親戚との連絡用に伯父の電話を持ち歩いていたか、もしくはもともと伯父と共同で使っていたのか・・・。そんな具合なので、ヨリミチも緊急連絡を受け取ることに備えて伯父の番号を登録していたのだと思う。

でも表向きはヨリミチは伯父の番号を知らないことになっていたし、こちらの番号をあちらに教えたこともないし、何しろ伯父はもう亡くなっているので着信するたびに出る伯父の名前に『発信者は伯父の息子(つまりヨリミチの従兄弟)か、まったく知らない人だな』と思ったけれど、従兄弟は用事があれば固定電話にかけてくるはずだし、たびたびヨリミチの親とは固定電話で話をしていたのでわざわざヨリミチ個人に電話をかけてくるような用事はない(はず)。
でもその番号から着信があると(ヨリミチは出ないので)3回くらい立て続けにかかってくるし、やっぱり私に用事がある人なの?という気にはなるのだけど、従兄弟だとしたら固定電話で用事は済んでいるし、親が話しているのを聞いてヨリミチが勝手に判断した限りでは中途半端になっている件はない。
となると、知らない人がしつこくかけてきているの・・・?
と思うこともできるのだけど、そんなに接点を持ちたいのなら電話番号のショートメールで要件だけでも文字にして送ればいいのに・・・。
と思ったら、ある日ショートメールの画面に従兄弟の名前が表れた。これって、従兄弟本人ってこと・・・?でもなぜ固定電話じゃなくて携帯に?しかもヨリミチは番号を教えていないのに。

ということで、余計に気味悪くなって出るのをやめた。

するとあるとき、母が固定電話にかかってきた従兄弟からの電話で何かの話をしているのが聞こえてきて、でも自分やあちら方面の親戚の用事があるわけでもなさそう。家族は元気かとか誰々さんの法事の後は落ち着いたかとか、『今ある用事』のための電話ではないようで。
そんな立ち話でするような話が続き、そのうち母の『え、いるよ』とか『変わってないけど』という言葉が聞こえてきて、どうもヨリミチのことを言っているらしい。しまいには『XXX-XXXX-XXXX』だよ、とヨリミチの携帯電話の番号を伝えているのが聞こえた。
母はそうやって『自分(母)の知っている人なら構わないだろう』ということで人の番号をペラペラ教えてしまうところがある。
で、『いるからかけてみて』などと言っている。自分とは固定電話で話をしている最中なのだから、『じゃあ電話を代わろうか』って言えばいいものを。

すると何秒後かにヨリミチのスマホがあの番号からの電話を着信した。
もう・・・と思いながらも電話に出て、それまで何度もかけてきたのに出なかったことを詫びた。が、従兄弟からの要件はよくわからない。当たり障りのない現状報告が長々と続き、こちらが『それじゃあね』と言えば電話を切ることができそうな状態だった。
しかしそれではあまりにも冷たいかな、と思って『それで〇〇(←従兄弟の名前)は何か用事があって私の携帯にかけてきてたの?』と聞いてみた。すると『去年(ヨリミチの父宛てに)送った書類があるのだけど、コピーと原本を送っているからもしもコピーのほうしか使っていないのなら原本を送り返してほしい』と言うのだ。
それって、ヨリミチに言うこと?
郵送した宛先は父なのだし、その件で電話で話したのは母だし、その書類が必要になったことについてヨリミチが電話を取り次いだこともなければ親が従兄弟に『ヨリミチにも情報を共有しておくから』と言った話題でもない。私は母が従兄弟と電話でその書類のことについて喋っているのが聞こえてきたから知っているが、従兄弟は自分が電話をしたときの話し相手の向こうにヨリミチがいるかどうかはわからないはず。
それなのにいきなりヨリミチ個人の携帯電話にかけてきてその話題の結末部分から話し始めるって、やっぱり従兄弟は思考回路が普通ではない。
それで『うち(従兄弟の家)が本家なんだから、さっさと返せ!と言いたい』のだと言う。誰に言いたいのかというと、ヨリミチの母に。
でもヨリミチの母は威勢のよい人で、その圧に萎縮してしまって本題を切り出せないからヨリミチ姉さんの力を借りたい、と。
力を借りるも何も、ただ『まだ手元にあるなら送り返してほしい』と言えば良いだけのことだと思うのだけど・・・。しかもその書類というのはずっと蔵に仕舞ってあった門外不出の・・・とかいうのではなく、役所に行けば発行してもらえるもの。それを『ヨリミチ姉さんの力を借りて叔母さんから取り返したい』のような話になり、『でも叔母さんが恐いからここだけの話にしてくれ』とも言っているし。
まったく辻褄が合わないというか、ここだけの話にしてしまったら書類の在処を親に聞けないし、そもそもヨリミチはその話には関与していない立場なのに、なぜこっちに話題を振ってくるのか。
それに叔母さんの圧が・・・と言われても、ヨリミチの感覚では母はあれでも従兄弟にはソフトに接している。しかも従兄弟だって既に不惑の年を過ぎているのだから『ヨリミチ姉さんの力を借りて・・・』などと言っていないで母に直接言えばいいのに。
そのときの数分間の会話の中で、他にもちょっと変なところはあったし、やっぱり従兄弟は標準路線の人ではないな、と思った。

で、『ここだけの話に』と言われたけれど、母には『〇〇(従兄弟)が原本が手元にあるなら返してほしいんだって』ということを伝えると、それは父が原本を使ったのかコピーを使ったのかわからないから明日父が起きてから聞いてみるわ、のようなことだった。(父は既に寝ていたため。)

しかし翌日になっても、その次の日になっても親が書類の話をしたような雰囲気はなかった。
そして数日後に従兄弟から固定電話に着信があり、母が出た。
そして『あぁ、ヨリミチから聞いたけど、書類が必要なら〇〇がまた役所に行けば取れるでしょ、そのほうが早いと思うよ』という返事をしていた。
つまり従兄弟が送ってくれた書類の原本がどこにあるのか(ある申請に使った/申請に使ったのはコピーなので原本は家にある/申請に使ったのはコピーなので原本は処分した)ということには触れず、従兄弟が原本が必要ならそちらの役所でまた発行してもらってくれ、という話にしてしまった。
ヨリミチが思うに、従兄弟の思考はちょっと変わっているので『過去に自分が役所で発行してもらった書類は自分の手元に置いておきたい』だけなのだ。なのにその心理を想像できない母は(従兄弟にとって)とんちんかんなことを言って話をややこしくしてしまう。
母は母で父にその書類のことを話す(コピーがどうとか原本がどうとか)のが面倒だし、従兄弟がその原本が必要ならまた役所で申請すればよいと思っているだけなので従兄弟にはそういうふうに畳み掛けるし。

結局、その話にヨリミチが挟まった意味ってあったのか?

従兄弟の思考も変だけど、それは幼い頃から片鱗があったものだし、母は『必要ならまた〇〇が役所に~』と言うことで自分は気を回したつもりでいるのかもしれないけれど、そんなことより父に原本の在処を聞いて、手元にあるならある、ないならないで従兄弟に伝えれば全員がすっきりするのに。

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