先日の夕食時についていたテレビ番組をなんとなくそのまま終わりまで見ていた。
番組後半ではザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが出てきたのだけど、その姿がカブトガニの被り物(全身バージョン)。
実はヨリミチは甲本ヒロトのファンで、追っかけをするほどではないのだけどテレビで姿を見かけるとついつい見続けてしまうし、歌声が聞こえてくると最後まで聴いてしまう。
初めて聴いた甲本ヒロトの歌はかの有名なリンダリンダで、そのときは歌声や歌詞なんかよりも、サビのところでまるで壊れてしまったかのように跳び跳ねまくるのが印象的で、良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかではなく『なにこれ!どうなってるの?!』という感じで釘付けになってしまった。
それから CD を買ってみたら歌詞や表現の仕方に惹き付けられてしまった。
その後グループが解散したり違うグループを結成したりするのだけど、グループが変わっても甲本ヒロトは甲本ヒロトで好きだった。
でもまさか甲本ヒロトが甲本甲(こうもとかぶと)になってテレビに登場するなんて思っていなかったし、昆虫好きな人だったというのは知らなかった。
そして番組ではさかなクンとトークを繰り広げるのだけど、そこで今日の投稿タイトルの言葉『みんなとお友達じゃなくてもいいんだよ』と発言するのだ。
あのハードで一見すると暴力的にも見えるパフォーマンスをする人が『みんな』『お友達』『だよ』という単語を用いて優しい口調で言うので、その場面を見た人はザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトだとは思わないかもしれない。でも甲本ヒロトの歌は歌詞を目で追うととても繊細。
ヨリミチはあまり音楽を聴かないので他のロック歌手がどういう歌詞を書いているのかは分からないが、甲本ヒロトの歌は音と言葉のベクトルが逆方向というか。
それを考えると『みんなとお友達じゃなくてもいいんだよ』という言葉は彼のものだなぁ、と思える。
この言葉が出てきた背景は、さかなクンが『視覚的に嫌だなと思ってしまう虫さんや、恐~いと思ってしまう虫さんがいるんですけど・・・』という意見を言ったことへの返し。
ヨリミチもクモは嫌いだけど、クモが絶滅してしまえばいいとは思わない。なるべく視界に入らないところで生活して下さい、という感じ。
なので『みんなとお友達じゃなくてもいいんだよ』という言葉に共感できたし、そういう意味では感性が似ているのかもしれないので彼の歌が好きなのかもしれない、と思った。
最近触れ合った『まだあまり仲良くなれていないお友達』はこちら。
↓
カマドウマ。
なぜか部屋の中にいたのでベランダに出した。
パッと見がクモと見間違いやすいのでちょっと苦手。
でも案外つぶらな瞳をしているのね・・・。