チェンマイには2月頃にとてもうるさい声で啼く鳥がやって来る。
その名は『ノック・ガーワーオ』。
『ノック』はタイ語で鳥、『ガーワーオ』は啼き声で、タイ人にはあの啼き声が『ガーワーオ』と聞こえるらしい。
ガーワーオ、なんていう文字で表すとカラスのような声をイメージしてしまうけれど、私には『HOOOO HOOOO』のように聞こえる。
但しフクロウの『ホーホー』のように単調なのではなくて、2個目の O のところが高い音になって『ホ_/\_ ホ_/\_』のような『フ_/\_ フ_/\_』のような、ホとフの中間の音で、尚且つ途中がすごく上がるという調子で、これが何故ガーワーオなのか私にはわからない。
そして、この特徴的な声で啼くのはオスで、メスはわりと普通の鳥の声。
オスは求愛のためにとても大きな声で啼くのだそうで、本当にうるさい。
この鳥は渡り鳥だとのことで、暑い時期になるとやって来る。それなのに数年前にオットの近所の人がこの鳥を捕まえて家で飼うことにしたとかで庭に小屋を作ったのだけど、あまりの啼き声の大きさにどうしようもなくなって何週間かで逃がしたようだった。
私はまさか人が飼っているとは思わなかったので『どうして毎朝あっちからあの鳥の声が聞こえてくるんだろう?』とオットに言ったら、実は飼っていると・・・。
野生ですら充分にうるさいのに、常に自宅の庭で啼かれたりしたらとても困る・・・と最初に思わなかったのかが不思議。
最近はオットと電話をしているときにあの声がよく聞こえる。
チェンマイはそろそろ本格的な夏ということ。
そのノック・ガーワーオは真っ黒でカラスみたいな感じ。
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(オットが指差している)