チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

邦人にも注意

今朝、ふと思い出したことがある。
チェンマイの日本語情報紙などでもたびたび話題になっていたことで、きっとバンコクやシラチャーなどの日本人が多い地域でも同じようなことが発生していると思うのだけど、日本人が日本人を騙すというもの。

何年か前に私の知り合いも被害に遭った。
それを『被害』と言ってよいのかどうかは微妙なところではあるが、借り逃げされた状態にある、ということ。

『世間にはそういうことがあるよ』というのは日本語のフリーペーパーやネット情報で文字として目にしていたけれど、まさか知り合いが遭遇するとはがっかりというかびっくりというか。


私の知り合いをAさんとBさんとしておくが、その2人はチェンマイ在住者ではなく、旅行好きの男性。2人とも仕事はずいぶん前に退職済み。タイにはノービザで滞在し、常宿はチェンマイ。そこから他の街や近隣国に旅行に行ってチェンマイに戻ってきたりして、わりと長期間の滞在になるので月単位や週単位の支払いもできるところに宿泊している。
コロナ禍以前、チェンマイには日本の寒い季節を過ごすそのような日本人が多く、AさんとBさんもそういう人で、毎年同じような行動をしていたので狭いチェンマイでは顔を合わせることが多く、ゴルフという共通の趣味もあったので仲良くなったようだ。
ちなみに私のオットとはもともとAさんが知り合いで、その流れでBさんを紹介された。


そんなAさんとBさんが、あるとき日本食を出している食堂で夕食をとっていると、『日本のかたですか?』という声が。
その人はYと名乗る男性で、少し話をしてみると、2人と同じところに宿泊しているという。
それでは一緒に飲みましょうよ、ということで3人でテーブルを囲んで食事。会計は割り勘だったもよう。
ちなみにAさんは酒豪、Bさんは飲めないので食べるのが専門。でも少食。なのでAさんとBさんだけで食事をするときは 6:4 とか 7:3 で会計をしている。
そこにYさんが加わると割り勘。

考え方はいろいろなのでそれは置いておくとして、何度か回数を重ねるうちにYさんが『あ、財布忘れた』とか『後で払います』ということが増えてきて、最初こそAさんやBさんの部屋に払いに来たもののだんだんとそれもなくなって、だけどYさんも結構飲むようなので、『飲みすぎて「後で払う」と言ったことを忘れているのかな?』と思ってみたのだけどそれにしてもそのパターンが多すぎるらしく。

私は現場に居合わせたわけではないので何とも言えないのだけど、AさんとBさんが言うには意図的なものを感じる、とのこと。

結局3人とも定住者ではなく旅行者なのでチェンマイ滞在中はそれぞれに予定があってそれなりに忙しく、最終的にはYさんの姿を見掛けなくなってAさんもBさんも帰国のときを迎えてしまうのだけど・・・。


でも私がAさんとBさん2人の話を聞いて、Yと名乗る男性についてちょっと疑問に思うところがあった。たとえば経歴とか。〇〇関係の仕事をしていて25年くらいは日本とチェンマイを行ったり来たりしていたとのことなのだけど、その仕事をしていれば多少なりとも現地の言葉を喋れないと仕事にならない。なのにYさんはタイ語をひとことも発しないし、わからないようだったというのだ。それはAさんとBさんが感じた印象だから実際は喋れるのかもしれないけれど、それは演技か?だとしたら、何のために?
それに、25年もの間ずっと同じ仕事をしていて日本とチェンマイを行き来していたのならそれなりに現地での友人知人もできるだろうに、そんな土地で借り逃げをするか・・・?
他にもいろいろ考えてみると、経歴は虚構で、Yという名前も嘘なのでは?!と思えてくる。

私もY氏と2度ほど顔を合わせたことがあり、こんにちは程度の挨拶をしたのだけど、見た感じは怪しい要素は無し。むしろフレンドリー。だからこそ無警戒になって借り逃げをされてしまったのだと思う。


来月Aさんの友達がチェンマイに行くそうなので、それがあってYと名乗る男性のことが突然記憶の引き出しから出てきたのかもしれない。
どんなに良さそうな人に見えても、『おぉ、同胞よ!!』と言われて握手をしたとしても、ある程度の警戒をして接しないと何が起こるかわからない。

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↑ずいぶん前にAさんと行ったローカルな市場。
こういう場所ではスリや引ったくりに注意が必要なのはもちろんだけど、街で会う日本人にも注意が必要だとは、日本人として残念。

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