チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

番号札に翻弄されるオット

先日はオットの定期検診があった。今までは朝イチで採血をして夕方に担当医からの説明というパターンだったのだけど、今回は朝イチで採血をして、その翌日の夕方に担当医と面談となるということが数ヵ月前から決まっていた。

採血はいつもどおり午前8時。
このくらいなら特別に早起きをする必要はないので生活に影響はない。
いつもだったら最初の受け付けの時点で番号札をもらい、それが夕方まで有効なものなので番号札を持ったまま他の用事に出掛けたり一旦帰宅したりしていた。
ところが今回は医師との面談は翌日なので、番号札をどうしたら良いのかと受け付けの人に聞いたら『明日には明日の番号札を配ります』と言われてしまったオット。
担当医との面談は番号札の順番におこなわれるのだけど、先生は通常午後5時までは院内業務があるため、外来対応はそれからということになっている。しかしその先生は忙しい人なので5時ちょうどに始まることはほぼない。
あるときは手術が長引いて2時間遅れなんてこともあった。
さすがにそれを体験してからは、オットは血液検査の日は8時前に病院に到着するように家を出てなるべく早い番号札をゲットして、採血と簡単な問診(タイの病院は受け付けの際に現場で体重測定をして申告したり、少々やることがある)を済ませ、場合によっては他の検査をして、そこからは何時間か空くので市内で用事があればそちらに向かったり、用事がなければ家に戻ることにしていた。コロナ禍以前はデパートや市場などで時間を潰すことが多かったのだけど、コロナ騒動が始まってからはそういうわけにもいかず・・・。

が、とにかく今回は午後5時以降の面談のための番号札を当日もらうことになったのだけど、番号札配布開始が午前7時。
この日オットは午後7時から見たいスポーツ中継があったので、どうしても1桁の番号がほしかった。
なので番号札をもらうためだけに早起きをして7時前には病院に着いていた。

そこでオットが目にしたのは20人ほどの列。
外来の受け付け開始が7時なのだけど、7時前には距離を保った長い列ができていた。
しかしその列を見たからといって諦めて帰るわけにもいかないので最後尾についたところ、もらった番号は10番。

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夕方5時以降に始まる医師との面談のために朝7時に並んで10番。
夜の7時から家でテレビを見たいオットは非常に落胆して私に電話をかけてきた。
でも20人が並んでいたのに10番がもらえたならまあまあじゃないの?と言ってみたのだけどオットは絶望の淵から這い上がれない。そしてオットは『テレビに間に合うかな?』と言うので『それはダメだと思います』と答えた。

だけど何年か前に20番台の番号札をもらったときにゆっくり目に待合室に行ったら5時半や6時になっても先生の院内業務が終わらず外来対応が何時に始まるのかわからない状態だと言われ、翌日とか翌週にしたい人は帰っていいです、ということになった。オットはもともと長く待つつもりでいたのでそこに残ったら、それからすぐに順番がまわってきたということがあった。なので今回だって何が起こるかわからない。
が、そうなったとしても7時のスポーツ中継には間に合わないだろう。

なのでオットは番号札をもらって朝のうちに帰宅したのだけど機嫌が悪かった。

そして午後。
市内でちょっとした用事を済ませ、5時前には病院の待合室で待機。やはり7時からのテレビを諦めきれないらしい。
午後5時過ぎには『先生が4時58分に(外来診察室に)来ました』という LINE が。
でもオットが持っている番号は10番だから、たとえば1人あたり5分の面談だったとしてもオットの番は6時頃になるし、それから薬を出してもらう窓口でも並ぶから、うまくいけば7時には帰宅できるだろうけど微妙かな、と思っていた。

しかし現地の6時半、日本の8時半頃オットから電話があり、なんだかオットの様子がヘン。
どこにいるのか訊ねたら、家にいるのだと言う。
ということは、先生は5時前に来たけど何かの理由で面談が中止になったのか?!
オットも興奮してなかなか的確な言葉が出て来ず話が分かりづらい。でも自分はちゃんと先生と話をしたと言っているし・・・。

結局、待合室で最初に呼ばれたのは9番目の人で、10番の番号札を持っているオットは実質2番目の順番だったとのこと。
その日の1番から8番までの人は(おそらく)人間ドックのようなフルコースメニュー(?!)の人で、たまたまスタート地点がオットと同じ科だったので同じ色の番号札をもらうことになっていて、朝の時点ではそういう人たちの分の番号札を除いた状態で配り始めたらしい。
そんな事情を知らないオットは5時に突然9番の人が呼ばれたことにびっくりしたらしい。(9番の人はもっとびっくりしただろう。)
それで受け付けの人に『どうしていちばん最初が9番なのですか?』と聞いたら斯々然々こういうわけで~と説明されて、『なので今日は10番が2番目の順番です』と言われたとのこと。

で、9番の番号札の人は診察室で長居をしなかったのですぐにオットの番になり、薬局窓口で少しは待ったけれど6時過ぎには家に帰って来た、というわけ。

朝の『10番』のショックで暗~くなっていたオットなのに、夕方には喜びのあまり日本語がたどたどしくなるという・・・

アメージング・タイランドという言葉があるけれど、今回はアメージング・ハズバンドというべきか。

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