オットの2番目のお姉さんはときどき私にLINEを送ってくれる。
お姉さんは日本語の簡単な挨拶程度のことはできるけれど、読み書きはできないし、私はタイ語で文章を書くのは困難なのでLINEだと画像や動画と英単語くらいのやり取りになる。
それが今日は朝の7時半、タイの5時半に『おはようございます』の挨拶が届いた。
お姉さんは早起きだけれど、今までこんな早い時間にLINEが来たことはない。
金曜日はお姉さんの旦那さまは仕事で朝が早いので、タイで5時半ならお姉さんも旦那さまを送り出して一息ついている頃かもしれない。だけど、そんな時間にLINEを送るものなのだろうか・・・。日本は7時半だから問題ないと思ってのことならそれはそれで構わないのだけど。
私だって、普通だったら朝7時半のLINEになんて驚かない。だけど相手は朝5時半。
何か緊急に伝えたいことでもあるのかな、ということも考えて、こちらからもすぐに『おはよう』のスタンプを送った。
そして既読になったものの、その後は何もなし。
何年か前、真夜中(タイでもそこそこ遅い時間)にお姉さんからLINEが届いたことがあった。
それは大晦日というか新年というか、日本もタイも年が明ける頃だったので、新年用のLINEスタンプなどを送りあって、今年もよろしく、のような感じだった。
でもなぜか私はお姉さんから『ヨリミチさん、まだ起きてる?』という念のようなものを感じてスマホの画面を見ていたら、タイ語のメッセージのポップアップが表示された。
それは『〇〇(←オットの名)は具合が悪いのです』のように読めた。
ポップアップはすぐに消えてしまうし、私はメッセージがその1行だけでなく、もっと続くものだったら簡単には読めないからどうしよう、などと思って何秒か考えた後にトーク画面を開いたのだけど、そのときにはお姉さんはメッセージを削除していた。
それってどういう意味なんだろう・・・
具合が悪いって、どの程度の話なの?
メッセージを削除したっていうことは深刻ではないということ?
などなど、いろいろなことが脳内を巡ったのだけど、なにしろ相手はタイ語しか通じないし私はタイ語はできないし、お姉さんが削除したことについてお姉さんは『ヨリミチさんには知らせなくてよい』と判断したことなのだろうけど突っ込んだことを質問できないというジレンマを感じながらその晩のやり取りを終えた。
結局翌朝になって事態の全容がわかり、結果としては大事には至らなかったのだけど、何かがひとつ違っていたらオットはあの世に行っていたかもしれないということだった。
そんな経験があるので、不自然な時間にお姉さんから連絡があると『また?!オットは無事なの?!』と思ってしまって落ち着かない。
でも今日は私からのスタンプの後に何もアクションがなかったのでお姉さんは朝のリラックスしたタイミングで私にLINEをしただけだろう、と思うことにした。
でも念のため、オットには『今、お姉さんからLINEがありました』と報告し、反応を見てみたのだけど、オットの部屋の時計だって朝の5時半だから本人はまだ寝ているはず。そこで心配のあまり電話をかけて『あなた、大丈夫なの?!』なんて言っても本人が無事なら電話で起こすことになり、安眠妨害だと言って怒られそうだし。
なのでオットへの直接的な安否確認は少し待つことにした。
そしてタイの午前9時過ぎ。
私はオットにLINE通話をしたら、オットが『えっ?なに?なに?!』と言って慌てている。
別に私が朝の9時(タイ時間)に電話をしたって何も不思議なことではないのに。
まあ、その慌てた声は元気そのものだったので、そういう意味では安心した。
それで、なぜオットが慌てていたのかというと、我々は離れて暮らしているし、世間はコロナ禍なのでやはりお互いの安否が気になる。特にオットは独居なので、タイの正午、日本の午後2時になってもオットからの連絡がない場合は安否を確かめるために電話をしましょう、ということになっている。
なのでオットは私からの電話が鳴ったので、『あれ?さっき起きたばかりなのにもう12時なの?!僕の時計が止まっちゃったの?!』と思って慌てたとのこと。
なので『いえいえ、まだ9時だけど、朝早くにお姉さんからLINEが届いたから何かトラブルがあるのかと思って電話をしました』と伝えたらオットも事情がわかって落ち着いた。
そしてオットは昨日買ってきたお気に入りのインスタントコーヒーを楽しんだのだった。
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普段は385バーツのコーヒー
昨日は239バーツだったので即購入
