チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

扱いに困る LINE

過去に何度か記事にしているが、オットの3番目のお姉さんからときどき LINE が届く。
お姉さんは日本に何十年も住んでいるのだけど日本語の読み書きができないので、ほとんどが動画。
直近5日間で15本。

どういう基準でそれらを選んでくれているのかはわからないのだけど、マジックショー、タレント発掘番組の一部、動物のおもしろ動画、世界の絶景(のようなもの)を編集した動画、人をターゲットにしたドッキリ動画などなど。

それが・・・面白くない。

以前は何かそういうものが送られてきたら、1週間に1回くらいはこちらからも返信のスタンプを送っていた。面白くもない、自分の感性に合わないものばかりだったけれど、社交辞令として『いいね』のようなものを。
その前は面白くなかったので無反応でいたのだけど、お姉さんはオットに『ヨリミチちゃんは全然返事を返してくれないのよ』と愚痴ったようで、オットから『お姉さんから動画が届いたら何か反応してあげて』と頼まれたのだ。
そう言われてもつまらないものに『イマイチです』のようなスタンプを送っても余計に面倒なことになると思うし、相手が日本人だったら『それは私の趣味じゃないのよねー』と返すことができても、日本語も英語も通じないタイ人に私のつたないタイ語で『それは面白くなかった』というコメントを送っても真意が通じなかったら大変なことになると思って無難な微笑みスタンプを送っていた。

過去にオットから『(たとえば食事に誘われたりして)本当は NO の返事をしたいときでも最初は YES と返しておいて、そのときが迫ってきたら NO と言うのがタイ人どうしのコミュニケーション法なんだよ』と教わったことがある。
つまり、このようなLINEに対しても、受け取って1発目の返事がネガティブなものだと極論を言うと殺人事件に繋がる、ということ。
ひとまず曖昧な『ふふふ、いいわね~、へらへらへら』のような反応をするのがタイでの世渡り術なのだと。
ある意味では、これが微笑みの国の現実、タイの微笑みなのだ。

そんなふうにしばらくは本意ではない『いいね』の返信をしていたのだけど、今年の2月にオットとお姉さんが大喧嘩をした。
私はオットからそれを報告され、内容についても聞かされたのだけど、コロナ禍でなければそんな言い争いになんてなることもなかっただろうし、オットもお姉さんも間違ってはいないと思った。特にお姉さんはその時点で1年以上タイに戻れておらず、コロナ禍前まではお姉さんの娘が航空会社勤務だったので航空券も娘におまかせ状態だったものが、娘はリストラされたのでお姉さんはタイに帰るなら自力でチケットの手配もしなければならず、そんなことはそれまでしたことがなかったのでそういうことを考えるのもストレスになっていたのだろう。なのでオットには『お姉さんだっていろいろ自分の問題があるから精神的に弱っているのよ』と言って、このときばかりはお姉さんの肩を持った。
だけどオットは『もうお姉さんを許せないから!ヨリミチさんも、これからお姉さんのことは無視して!』と、こちらも子供のような意地の張りよう。

それを境にお姉さんからは動画の LINE が届かなくなったので、私は密かににんまりしていた。当事者には意味のあるようなないような喧嘩だったけど、私には意味があったわ、と思ったりして。

こうして平和な(?)日々を過ごしていたのだけど、末っ子のオットの意志が弱いのか、お姉さんの我が儘が強烈なのか、ふたりはいつの間にかやり取りを再開していて(きょうだいだから当たり前といえば当たり前なのだけど)、お姉さんから私へのLINEも再開した。

でも私はまだオットからの言いつけを守っているので返信はしていないのだけど・・・
いっそのこと、きょうだい喧嘩を続けていてほしかった・・・。

ちなみに、最近の動画はこんな具合。

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お姉さんは3分も5分もある動画を平気で送ってくるので、私のことをよっぽどヒマだと思っているのかもしれない。

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