チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

『冷めきる』を誤解したオット

先日、オットが買い物のついでに昼食用のパッタイを買って帰り、荷物を下ろしているところに近所の男性が通りがかった。
ちょうど私ともLINE通話をしていたときだったのだけど、私もその男性との話が長くなるのを察して電話を切ることにした。
パッタイ冷めちゃうかもね、と言い残して。
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案の定、男性との話は長くなり、パッタイは熱々ではなくなったそうなのだけど、タイ人はそれほど熱々とか冷え冷えに拘らないと思うので、まあ良しとして・・・

たまたまその前日だったか、オットとはコーヒーが冷めるとかスープが冷めるとか、何かが冷める話をしていたのでパッタイが冷めるというのはフレーズとしてはタイムリーだったのだけど、その直後にオットが YouTube か何かで日本のドラマを見たようで、その中のシーンで『(旦那には)もうさめきったわ』と言って離婚届と指輪をテーブルに置くというのがあったそう。話の流れとしては猛烈な夫婦喧嘩をした後に、女性が友達に『もうさめきったわ』という言葉を言っていた、とのこと。

オットは『冷める』というのは『ちょうど良いところに感情が落ち着くこと』だと思っていたようで、そのシーンがどうして役場の紙(離婚届)と指輪を置いてしまうところに繋がってしまうのかがわからなかったという。オットとしては『喧嘩の熱気が冷めて、また仲良くやっていくんでしょ?』と思っていたらしい。

それで私に『さめる、を辞書で調べたら意味が4つあったよ』と言っていて、1)コーヒーが冷める、2)目が覚める、3)色が褪める、4)酔いが醒める、のようなことを把握していた。
調べたのはよいが、あのドラマの『さめきった』がどれにあたるのかがわからず、私に聞いてきた。
私は『コーヒーが冷める、と同じだよ』と答えたのだけど、それだとオットの理解は『ぬるいところで温度が止まって、再び仲良くやっていく』になってしまう。なので、あのドラマ(に限らず、実生活でも)では『喧嘩をして怒る気持ちが100℃まで上がります。そこからだんだん下がって、50℃、30℃、0℃まで下がったら終わり、ではなくて、マイナス30℃、マイナス50℃、マイナス80℃にどんどん下がって愛情が何にもなくなっちゃうこと』と説明した。

そこでオットは夫婦愛が冷めきるという状態を理解して、どうりであのドラマの話が途中からわからなくなったわけだ、と言っていた。

そして、どうもその続きも見ていたようなのだけど、今日は『だます、だました、だまされた』の使い方を教えてほしいと言い出した。
きっと主役の女性が『(彼はわたしを)だましたのね・・・』と言っていたようなのだけど、『騙したんじゃなくて騙された人がどうして「騙された」ではなくて「騙した」という言葉を使うのか』という、日本人なら疑問には思わないことを訊ねてきて・・・。

きっとタイ語ではそういう言い方をしないのだろうな、という想像ができた。
あと、タイ人の場合は『騙す人』も多いだろうけど、『騙すつもりはないけれどアクションがゆっくりでなかなか最終地点に辿り着かず、状況としては騙しているのと同様な状態が長い』というパターンもあるんだろうなぁ、なんて思った。オットはある人にお金を貸していて、5年くらい経ったけれど半分しか返ってきていない。これは、、、騙されているのか??

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