チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

黙っていられないオット

今日ヨリミチは用事で出掛けていてなかなか LINE の画面を開くことができなかったのだけど、そんなときにオットから立て続けにメッセージや画像を受信した。
出掛けることは伝えてあったので未読状態が続くことは向こうも承知していたし、もしかしたら敢えてその時間帯に送ってきたのかもしれないけれど・・・


長距離バスの往復チケットと公営宝くじ。
しかも宝くじは3つの数字が合致していて4000バーツの当たり。
だけど、宝くじと長距離バスがどのように関係あるのかわからなかったのでオットに電話をかけてみた。
すると先日仕事でチェンラーイに行ったときに買った宝くじが当たったからお礼参りに行くというのだ。
お礼参りに行くというところがタイ人らしいところなのだけど、てっきり『お礼参りに行ってまた宝くじを買うぞー!』というのかと思ったら、マンライ大王の銅像の場所に行ってお礼のお供えをしてくるというのだ。
お礼の品は、お酒、バナナ、茹で卵。

マンライ大王の第二夫人のための仏塔がチェンマイにあり、オットはその仏塔が好きでたびたびお参りに行っていて、自分がチェンラーイに行くときには前日に仏塔にも行って何やらお祈りをしている。
それからチェンラーイに到着するとマンライ大王のところでもお祈りをするのだとか。

ヨリミチは宝くじに興味がなく滅多に買わないし、オットが毎回『宝くじが当たらなかった。惜しかった』と言って落ち込んでいても『宝くじは当たるものではなくて宝くじ屋が儲かるためのものだから当たらないのですよ』と言って全然慰めないので大喧嘩をしたことがある。
それ以来オットは私に対して宝くじの話を控え目にするようになった。(話を控えるようになった、ではない。)
そんなことがあるので今回は当たったことを黙っていようと思ったらしいのだけど、バスのチケットも買ってしまったし、事前に何も伝えずに突然チェンラーイからヨリミチに連絡することになったら不審がられて面倒なことになりそうだし、それに4000バーツ当たって嬉しいし、ついに黙っていられなくなったとのこと。

それで今度のお供えの品はお酒、バナナ、茹で卵と豪華なので、全てマンライ大王のところに置いてくるのかと思ったら、お酒はお祈りしたら持って帰って来て知り合いの男性に差し上げるつもりだとのこと。茹で卵はお供えするためのお皿も買ったので銅像のところに置いてお礼をして、これも持ち帰って自分で消費するらしい。で、バナナも持ち帰ると言いたげだったので『バナナは王様のところに置いてきたら?』と提言した。

以前そこのお供え物の行く末はどうなるのかと思ってオットに訊ねたことがある。
タイではお寺にお供えされたものはお坊さんが食べたり使ったりするのだけど、使いきれない分はお寺に来る人に還元される。
だけどマンライ大王の銅像の場所はお寺ではないし、供物を管理する事務所があるわけでもない。(実際はあるのかもしれないが、お供えは思いっきり屋外。)
オットは今まででもお花やバナナをお供えしたし、小市民のオットでさえそうなふうなのだから、お金持ちのタイ人ならもっと熱心にお供えをするかもしれない。で、オットによるとお供え物はその周辺の住民の暗黙の了解的なルールに従って、それが必要な人に分けられているらしい。
なのでオットはバナナも持って帰って来ようと思っていたようなのだけど、バナナくらいはそちらで消費してもらえばいいんじゃないの?というわけ。
茹で卵も置いてきても良いけど、タイの日射しではちょっと危険なのでこれは撤収でもいいかな、ということで。

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