チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

意表を突かれたコロナ禍の影響

先日、母がスーパーマーケットで買い物をして出口を通ろうとしたときに、『あら、○○さん?』と呼び止められ、振り返ると私の同級生□□さんのお母さんだったとのこと。
□□さんのお母さんと母はもう何年も(それこそ20年くらい?!)会っていなかったけれど、私が生まれ育った地域は高校までは地元の公立校で過ごす人が大多数だったし、当時はPTA活動が盛んだったり、町内の運動会が毎年行われていたりして(しかし昨年はコロナのために開催見送り)、わりと広い範囲で『ご近所意識』があるのかもしれない。

それで母も『あら、□□さん、久しぶりねぇ。元気にしてた?』ということになり、立ち話が始まった。

私の同級生は20代で結婚して実家を出たし、お兄さんも結婚で家を出た。そしてお父さんはだいぶ前に亡くなったというのを私もリアルタイムで知っていた。
そんなわけで、□□さんのお母さんはお父さん(旦那さま)が亡くなってからは一人暮らしで、ときどきは子供たち(私の同級生やお兄さんの家族)が遊びに来ていたけれど昨年はコロナ禍で誰も家を訪れることはなく、電話で話をする程度だった、とのこと。

それで昨年の暮れに□□さんのお母さんはご自分の舌に異変を感じて、鏡でよーく見てみたら、なんだか全体的に黒~くなっているようだと。でもこんなご時世なので誰かに口の中を見てもらうのも憚られ、子供たちに電話をしたところで解決するものでもなく、口の中のことなのでとりあえず歯医者に行ったそう。

歯医者に見せてみたけれど、それは歯科的な対処ができるものではなく、舌とか粘膜のことだろうから『ここでは何もできません。診断もつけられないので他の病院に行ってください。』と言われ、次にどのような病院に行ったのかは私はわからないけれど、□□さんのお母さんが言うには4軒目の病院でやっと対処可能となったとのこと。

結局その黒いものは黴で、それなりの年齢(おそらく後期高齢者)で独居、同居人がいないために基本的に会話がなく、自粛生活で友達とも会わずにいるため口を動かす機会が激減し、年齢のこともあって口腔内の唾液が極端に少ない状態になってしまって舌の黴が増殖してしまった、ということらしい。

□□さんのお母さんは行動的な人なのにコロナ禍の自粛生活をきちんと守ったがためにそんなことになってしまい、お気の毒としか言いようがない。
病院をハシゴして原因や対処法がわかったので治療ができ、私の母に会った頃にはほぼ完治して元気も取り戻していたそうで、本当に良かった。

新型コロナウイルスは直接的なダメージを受けないように気をつけなくてはならないけど、そんな変な角度からも姿かたちを変えて(?)襲ってくるとは・・・。

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