昨年、旅なれた女性のブログを見て知ったジニエブラ。彼女はフィット感や痛みのなさを絶賛していて、飛行機に乗るときは絶対にコレ！のように推してしたので、年に何度かは飛行機を利用する私は物は試しとばかりに同じ物を購入してみた。
私は購入した物に説明書がついていればわりと真面目に最初に読むので、ジニエブラに同梱されていたカタログ兼説明書も隅から隅まで目を通した。
今は某女優さんがイメージモデルをされていて、仕様がリニューアルされて更に快適になったということを強調していたが、私が購入したときは美人モデル3姉妹のうちの1人(そっちの情報に疎いので、もはや誰だったかは覚えていない)がイメージモデルで、カタログの商品も彼女が着用して『プライベートでもこれが手放せません』みたいなコメントをされていた。しかしもともと疑り深い私個人の感想としては『本当かなあ?』ということだった。
購入者のコメントなどもいくつか載っていて、苦しくないとか姿勢が良くなったという内容が多かったが、私が着用して感じたのは一般的なブラに比べては背中側の生地面積が広いので、なんとなく背中を押さえつけられているような感じ。人によっては生地の引っ張り感で猫背が改善されたということなのだけど、私の場合はむしろ逆で、肩甲骨の動きが制限されるような気がした。
そして説明書によると『ジニエブラは上からかぶるのではなく、足の方から穿くように上げていって、ちょうど良いところで止める』のだそうで、それによって(無駄な)お肉が上に引き上げられて胸の位置に収まる、とのこと。
私も説明書に倣ってスカートを履くように下からズズズズッとやってみたが、お尻を通過するときになんだか無駄に生地を伸ばしてしまっているような気がしてあまり気分が良くなかった。幸いなことに私の肩関節は柔軟なので、上から着用するほうが生地への負担が少ないような気がしたし、自分のストレスも少なかった。
それで説明書の言いつけを守らずにずっと上から着用していたのだけど、先日何の気なしに下から穿いてみた。
それで、なんとなく『下から』を推奨している理由がわかった。
あくまでも推測ではあるけれど、上からだと表生地と裏生地の間に入っているパッドが中で撚れることがあり、撚れないとしてもだいたいの場合でちょうど良い位置からズレてしまう。特に暑い時期で汗をかいていたり、お風呂上がりに水滴を拭ききれていないときは生地が身体に貼りついて、中でパッドが浮いておかしなところに移動してしまう。なのでアンダーのゴムを整えてから中のパッドを定位置に動かさなければならない。
しかし下から履くとパッドのズレがあまりない。
理由はそれなんじゃないかと。
仕様がリニューアルされて、左右のパッドが中央でつながった形になったそうなので、もしかしたらパッドのズレ問題は解決または軽減されたのかもしれない。
できればそっちのバージョンも購入して試してみるのが良いのだろうけど、ジニエブラは私の日常レベルのインナーの価格よりかなりお高い。それに前述のとおり、背面の形状が好みではなかった。
しかも一般的なブラでそんなに苦しい思いをしていないので、たぶん私はもうジニエブラを買わないと思う・・・。
でもこれはクレームというのではなくて、ただ私にはピンとこなかった、というだけのことなので、こういう着用感が日常生活の助けになる人もいることと思う。
