チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

オットの借金生活でわかってきたこと

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タイのコロナ禍の市民救済策のひとつで、とある銀行で低金利融資があり、それに申し込んだオット。内容については6月15日の投稿のとおり。その後暫くして、無事に入金された。

先日オットと電話をしていて、なんとなくその話になった。
私は『あのときの銀行からのお金が1万バーツ入っているからまだ生活できるよね?』のような感じで訊ねたのだけど、オットはなぜか口ごもるような返事。
大きな出費があった話は聞いていないから、多少使ったとしてもまだお金に困るような状況ではないはずなんだけど・・・。オットは宝くじが大好きなのでちょくちょく買ってはいるけど、生活が困窮するような買い方はしないはずだし。

で、よーく聞いてみたら、その銀行独自の預金くじを購入したということだった。
タイにはくじ抽選権つき預金(とでも言うのか、便宜上こういう表現にしておく)が結構あって、その預金に申し込むと『○バーツが1ユニット』のようなかたちで抽選番号の割り振りを受け、毎月分決まった日付けの抽選日に当選者は当選金を受け取れる。
預金額が多ければ多いほどユニット数も多くなるので手持ちの抽選番号が増え、当選確率も高くなる。
銀行や申し込みの時期などによって条件の違いはあるだろうけど、システムとしてはこんな感じで、オットが言うには抽選番号が有効な期間が決まっているとのこと。例えば3年とか5年とか。期間が終了したら『宝くじを続けたい人はまた申し込むし、やめたい人はそこで終わり』と何年か前にオットが説明してくれたので、私としてはわかったようなわからなかったような消化不良な状態で、それ以上の説明を求めなかったのだけど、どうやら定期預金の一種のようで、その期間に抽選番号が有効、と考えれば筋が通る。ただ、抽選権つきなので預金金利は低く、しかし高額(もしくは複数ユニットで)当選すれば金利度外視の当選金を受け取れるという、かなりドキドキワクワクな預金というわけ。
当選金は口座に振り込まれ、それは抽選権の購入には充てられない。
そして日本の定期預金と同じように、満期日以前に解約すると超低金利でのお戻しとなる、という条件。

オットは日本語はそこそこ達者だけど、金融に特化した日本語を学んだわけではないので、細かい内容になってくると語彙が足りないし、日本に存在しないものの説明をされても私の想像の範囲を越えていたりして誤解が生じる。
そんなわけで、何年間かはこの『抽選権つき定期預金』のことがイマイチ全容を掴めないでいたのだけど、なんとなくわかってきた。
オットは他の銀行でもこの手の預金をしていて、私は『預金額から多少の支払いをして抽選権を購入している?』と思っていたのだけど、そうではなかった。

それにしても、1等の当選金額はかなりのものだし、それが毎月となると銀行は大丈夫なの?という疑問が。まあ、高額当選者は毎月出るわけでもないだろうけど・・・。
と思って素朴な疑問をオットに言ってみたら、タイ人は銀行ローンを利用している人がかなり多いし、ローンの金利は結構高いから銀行は損をしないよ、という返事。
そうだ。そうだった。タイ人は日本人が考えられないくらいローンを抱えている人口比率が高いから、銀行はかなり儲かっているはず。それが抽選権つき定期預金の当選金になるのか。納得。

ちなみにオットは先月早速50バーツが当選金として振り込まれたとのこと。
オットが受けた融資の返済利子は総額242バーツなのだけど、そのうちの50バーツが補填されたというふうに考えると、もしかしたら返済の最終回には返済利子以上の当選金を手にしているかも?!

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