日本出発前から気になっていたオットの家のこと。
シロアリ問題。
日本人としては家屋にシロアリが発生してしまったら家を食いつくされるような、乗っ取られるような危機感があって、どのような手段を使ってでも駆除しなくては、のようなものだと思っていた。
それなのにオットは『シロアリの話をすると悲しくなるから(その話は)しないで下さい』などと言って、ヨリミチが『シロアリはどうするの?』と言って問題を解決したいという態度を見せるといつも話を遮断された。
最初は家のリフォームのときに作り付けの木製棚の裏側に入り込まれているのを見付けたので棚は壊して搬出し、そこに殺虫剤を撒いたら台所の天井裏に移動され(たようで)、その天井を壊して新たな天井に張り替えた。
そのときにある程度は駆除したのだろうけど、工事屋とオットがスプレーを撒いたりしたくらいなので単に『そこからいなくなる』くらいなもので、スプレー攻撃を突破したアリたちは次の棲家を造ってしたたかに生活しているはず。
現に台所近くの外壁のそばに置いてあった段ボール箱が巣のようになっていて、それを発見したオットは段ボールを処分し、中身は洗ったり殺虫剤をかけたりしてどうにかしていたのだけど、それはシロアリ軍団が棚→天井裏→段ボールという順に移動しただけなのでは・・・。しかも、生き残っているということは少数精鋭部隊!
なのでそのいたちごっこに嫌気が差したヨリミチは害虫駆除業者を頼もうという話をオットにしようとしたら、なんだかシロアリは家にいても大した問題ではない、みたいな反論をされた。
本当にそれでいいの?という感じなのだけど、オットに聞いてみたら左隣の家にもいるらしいし、右隣は貸家で外国人が住んでいるので詳しくは解らない。でも今の住民が入居する前やその前も、シロアリ対策をしたふうでもないらしい。そしてその向こう側の家にもシロアリはいるらしいし、向かい側の家にもいる。
ということで、我が家にシロアリが発生したからといって、周囲に迷惑が掛かるわけでもないのでこれでいいのだ、ということらしい。
まあ、オットがそれでいいなら外国人のヨリミチもそれに従うことにするけれど、来年とか再来年に窓の木枠が喰われて窓ガラスが落ちた!なんてことにならなければ良いのだけど。
それともう1つ、諦め案件。
オットの家は洗面所に洗面台とトイレとシャワーが設置されているスタイル。
先日シャワーを終えて着替えていたら、天井裏からカサカサという何かが歩く音が聞こえてきた。
これはその前日だったか、寝室で聞いたのと同じような音。でも寝室では天井裏ではなく壁の中の下の方から聞こえた。
それとこれが同一の生物かどうかは分からないけれど、仮に同じ生き物だとして、そこからここまでは10メートルくらいある。足音がカサカサいうということは動物ではなさそうだし、小さな生き物にとっての10メートルって結構な距離なはず。
それでその日だったか翌日だったかの夜にはまた寝室の壁の中から聞こえた。ってことは、戻った?!
オットはその異音を冷蔵庫の音じゃないの?とかエアコンで温度が下がったからペットボトルがへこんで音がしたんじゃないの?とか言っていたのだけど、そんな音ではない。
しかも洗面所で聞いたときは電球の取り付け部分から触角らしき物が出ていたのだから、これは絶対に生き物なのだ。
Gだとするとかなり大きなサイズのようだけど、もしも以前出現した巨大ムカデだとしたら・・・。
シャワーを浴びる場所の天井からいきなり落ちてきたらとんでもないことだし、人間が一糸纒わぬ姿でソレに遭遇したら、かのりの丸腰。
なので触角が出てきたあたりをよ〜く観察したのだけど、巨大なGとか巨大なムカデではその隙間を通れないだろう、ということで自分自身を納得させた。
それにソレがどうやって天井裏に入ってしまったのかは分からないのだけど、多分食料になる物はないはずだから時間が解決してくれるはず・・・と思っている。
なので、これも諦めることにする。