前回の髪を切った話からだいぶ時間が経ってしまったけれど、今更ながらその続き。
無駄に長い髪の状態でタイに到着したところ、お節介なタイ人に『髪を切りましょう』としつこく言われて後ろを5センチ、前を少しだけ切ったのが前回の話。
切ることは切ったので相手はそれ以上の提言はしてこないだろうと思っていた。 が、ヨリミチが髪をなぜ伸ばしていたか(というか長い髪をこの先どうするのか)という話をオットから聞き付けたその人は『じゃあタイで切って日本に持って帰ればいいんじゃない?』と言い出して、それはそれで不可能ではないけれど、ただザクザク切った髪を無造作に袋か何かに入れて持って帰るわけにはいかないのだ。 ヘアドネーションはそれ用に束ねてお渡しするもの(とヨリミチは認識している)なので、切る前にブロッキングしてゴムか何かで束ねることを美容師さんが了承してくれなければ始まらないし、それはそれで手間になるし、いくつかの束でザクッと落としてしまうのでその後のカットが通常より難しくなるはず。 日本ではそんな面倒な客のリクエストを受け付けない美容院もあるというし、過去にヨリミチが美容院でそれをお願いしたら『どうやったら良いのでしょう』と逆質問(というのか?)をされたこともある。 なのでタイ人の美容師さんににいろいろ説明しなくてはならないし、間違って伝わったら大変だ!ということで気乗りしなかったのだけど、髪が長すぎて重いし暑いし鬱陶しいというのも事実だったので、意を決して(!)美容院に行くことにした。
で、何日間か前に訪れたばかりの美容院に入ると美容師さんは訝しげな顔をした。 そりゃそうだよね、ちょっと前にカットしたのにまたすぐに来るなんて、何かクレームでも?と思われても仕方ない。
でも同行者が事情を説明したら『いいですよ』ということになり、髪を束ねるゴムも用意してくれた。 そしてその日は念願の(?)シャンプーもすることに。
なので早速髪を分け、4つの束にしてザクッと切った。
それからシャンプー。
ここの美容院は旧式と新式のシャンプー台があり、他にシャンプーする客がいなかったからか新しいほうに案内された。
(↑旧式 新式↓)
そして髪を濡らされ、シャンプー開始。
実はここの美容師さん、レディーボーイ(というのか?少し年齢はいっているけれど、昔は男で今は女。パートナーは女性っぽいおじさん)なので、手が大きい。 シャンプーしてもらう側にしてみれば安定感抜群で心地よい。ヨリミチは美容院でシャンプーしてもらうのが好きだし、できれば男性に洗ってもらいたいほうなので、美容師がレディーボーイというのは案外願ったり叶ったりな部分がある。それにレディーボーイは自身が美容の追求者なので、多少の例外はあるとしても目は確かだと思うし。
そんなこんなでシャンプーが終わり、カット。
一応『希望の完成形』の画像(ネットて探した)を美容師さんに見せ、それに近い感じにしてもらうことになった。 でも言葉が通じないのでヨリミチはセンター分けではなくやや片側に寄ったところが分け目というのが常なのだけど、そのへんは『まあまあ、いいからいいから』みたいなことになってしまった。
そしてブローや微調整が終わり、完成~。
美容師さんは大きな鏡を使って後ろの状態がヨリミチにも見えるようにしてくれた。
そして最初に切った髪はビニール袋に入れてくれ、終了。
これで250バーツほど。
長~い髪で日々タイの紫外線を浴びてからバッサリ切った髪をヘアドネーションするよりは、お渡しするまでに少し時間はかかってしまうけれど紫外線を浴びる前に切った物を提供できるほうがいいのかな、と思うことにして、髪が入ったビニール袋をスーツケースにしまった。
あれから1か月半以上が経ち、今思うことは、あのとき切っておいて良かったーということ。
というのは強い日射しのせいなのかシャワー(洗髪)のときの水道水のせいなのか、髪がパサパサになってきているのだ。 なので頑なに『日本に戻ってから切ります』と言っていたら、パサパサでコワゴワな髪を寄付することになったかもしれず。
その点は助かったかな、という感じ。
でも切った直後はこんな具合ですっきりしていたのだけど↓
今は2センチくらい伸びて、『あれ?』ということが。 首の近くのところが左右で長さが違うような・・・。
ヨリミチ的には左右対称でないのが気持ち悪いので内側だけ自分で切ってしまおうかと思っているのだけど、きっともうすぐまたあの美容院に行くだろうし。
パッと見ではわからない程度だから、このまま我慢するか・・・。
シャンプー付きで250バーツだから。