ある日フードコートで昼ごはんを食べたとき。
オットもヨリミチもガパオライスとカイパロー(茹で卵の香草煮付け)を頼んだのでヨリミチとしてはそれで充分。
しかもカイパローはオットが好きでよく食べるのだけど、ヨリミチはあの匂いがそんなに得意ではないのでオットから少し分けてもらうだけで良い。(分けてもらわなくても良いのだけど。)
それで、料理が出てくるまでの間にオットは隣のコーナーからクッキーも買っていた。
それは絞り出しクッキーで、透明トレーに乗せられた物が袋に入っていた。
もしかして先日ヨリミチが作ったクッキーが焦げ過ぎたから『これを目指して作っておくれ』という意味なのかしらと思いつつ、オットがそれをヨリミチのバッグに入れてほしいと言うのでそのようにした。
ということは、持って帰って食べるということなのね・・・
と思ったら、ガパオライスとカイパローを食べ終わったオットが『クッキー出して』と言うではないか。
それならさっきバッグにしまわなくても良かったのに。
まあ、バッグに入れても帰りはバイクの後ろで揺られながらの道になるのでバタークッキーほポロポロと崩れてしまうかもしれない。なので形を保っているうちに食べてしまうほうがクッキーも喜ぶというものだろう。
それにオットが食べたくて買ったのだから、ヨリミチが『え?これも食べるの?』と言う話ではない。
ヨリミチはまだガパオライスの途中なので肉とごはんの割合を考えるのに一生懸命で、さらにごはん多めだったのでどのくらいごはんを残すか考えている状態だった。
なのでクッキーを食べたいとは思っていなかったのだけど・・・
突然オットがクッキーの袋をこちら側に置いて『僕が5個(食べたから)、ヨリミチさんも5個ね』と言った。
多分オットとしては平等に分けたつもりなのだろうけど、ヨリミチは知っている。
それ、12個入りで40バーツなの。
オットはバタークッキーが大好きなので、袋を開けて(というか、開けたのはヨリミチ)欲望のままに食べてしまい、ハッと気付いて『あれ?これ何個入りだった?』と思ったときに袋の形状を見て想像したのがクッキー10個。
でも実際はもっとギュッと入っていて、12個入りだったのだ。
だけどオットの気持ちに水を差したくないのでここだけの秘密。