いつからだったのか定かではないのだけど、隣の家からときどき大きな音が聞こえてくるようになった。
隣の家とオットの家は壁1枚で仕切られているタイ式のおかしな戸建てで、2軒の家が左右対称にくっついている状態。
例えるならば、自分の左右の手で握りこぶしを作り、手の甲を見ながら親指どうしをくっつけるのと同じ感じで、その親指の間に壁が1枚ある状態。
階段と洗面所(シャワーとトイレも含む)は小指の位置。
2階は中指・薬指・子指の位置に乗っかっている感じで隣の家とは離れている。
ちょっと違うけれどこんな感じで、1階は隣の家との間に空間がない。↓

というわけで、1階にいると隣の家の音は結構聞こえるもので、どのへんにいるのかも何となく想像はつく。
でもその『大きな音』というのは隣の家のどこから聞こえてくるのか分からないくらい大きくて、エアコンや給水モーターともタイプが違う音で、リミッターが壊れた(?)オルガンの鍵盤をずっと押しているような、ひとつの音が鳴り続ける状態なのだ。
時間にすると数秒で終わる時もあれば何分も鳴り続ける時もある。
オットによると、以前紙皿のような物を大量に運び出していたのを目撃したとのことで、そういう品物を作るための圧縮器でもあるのでは?という事を疑った。
けど、圧縮機ってそんなに単一の音しか出ないもの?
それにそういう品物を作る内職だとすれば、機械の音もそうだけど枚数を数えたり素材や段ボール箱を運ぶ音とか他の音も聞こえると思うのだけど、そういうのは全くしない。
それに、オットが『目撃した』と言っているのは1回だけ。
なので紙皿の内職案はボツ。
それにしても、その機械(?)の音があまりにも大きいので、反対側の隣とか向かい側の家の人は聞こえていないの?と不思議なのだけど、高齢なのでそれほど聞こえていないのかもしれないし、気にしていないのかもしれない。
オットも『僕の家は繋がっているからうるさく聞こえるだけかもしれないし』と言っているし。
でもある日、夜の10時を過ぎてもその音が響き続ける事があり、さすがにオットも『これは困るねぇ』と言うので誰にどういうふうに伝えるのがいちばん穏便に済むかを考えた。
そしてその家の斜め向かいの大家さんに『ときどき大きな音が鳴り続けているのですけど、水道やエアコンのモーターは壊れていませんか?』と聞いてみることにした。
そして、翌朝。
ヨリミチは夜明け前になんとなく目が覚めてしまった。
すると隣の家の門を閉める音がして、しばらくするとあの音が鳴り響いた。
なぜ〜っ!!
しかも、結構長い。
音がうるさいというのもあるけど、怒りで眠れない!
仕方がないので取り敢えずトイレに向かい、時計を見たら4時半。
こんな時間にあの音を響かせられるとさすがに堪忍袋の緒が切れるというもので、なかなか寝付けずにいると、オットがトイレに起きた。
が、オットは性能の良い耳栓をしているので聞こえていないもよう。
そしてオットは再び寝た。
朝になってからオットには4時半とか5時にも音がしたということを伝え、これはやっぱり問題だということになり、夕方に大家さんに相談に行こうとしたら・・・
偶然大家さんが我々の家の前を通りかかった。
なのでオットが『昼間もそうなんですけど、昨日は夜にも、今朝も4時半にも大きな音が鳴り続けていたのですが、隣の家には何か大きな機械でもあるのですか?』とわりとストレートに聞いた。
すると大家さんによると、石の研磨機があって、宝飾品や置き物みたいな物の研磨をしているとのこと。
どうりで大きな音がするわけで。
こちらが壁を叩いても全然気付かれなかったのは、そのくらいではあちらには聞こえていなかったという事。
で、大家さんが言うには『あの人たちは近々引っ越して行くので、もう少しの間頑張って下さい(我慢して下さい)』とのこと。
話をそっちの流れに持って行くとは・・・。
さすがタイ。
で、隣人がいつ引っ越すのかというと、月末。
でも『月末』と大家さんが口にした時にちょうど上空を飛行機が通過し、その轟音で『今月末』なのか『来月末』なのかが聞き取れず。
我慢が1週間で済むのか、5週間になるのか・・・。
そして大家さんによると、既に次の入居者は決まっているので今の住民が出て行ったら直ちにリノベーション工事。
オットは工事の騒音もイヤだと言っていて、ヨリミチは工事なんて期間限定なのだし、昼間しか作業はないはずなのだから別に構わないのだけど、問題は次の入居者。
オットが大家さんに『次はどんな人が来るのですか?』と聞いたところ、『それは内緒』と言われたそうで。
だいたい『内緒』とか『秘密』とか『今は教えない』と言われた場合はC国人。
オットは既に落胆し、あの国の人はだいたい車を持ってるからガレージの開け閉めがうるさいし、話し声はうるさいし、もうやだ〜(泣)と言っているのだけど、今の研磨機の音と比べればマシなのでは?
それに過去にはとても静かに暮らしていたC国人もいたのだし。
