久々にタスクのない日を迎えたので、約5年振りにチェンマイのホームベーカリーに電源を入れることにした。
前回の滞在は仮住まい宅だったので日本から持ち込んだ家電は使えず、昨年は3年半ぶりのチェンマイ滞在で期間も2週間と短く、いろいろな用事をこなすことに精一杯で家でゆっくりできず、ホームベーカリーは2階の物置き部屋(になっているところ)から出て来ることはなかった。
なので今回はホームベーカリーもそうだし、ハカリなども物置き部屋から発掘し、拭いたり洗ったりするところからのスタートとなった。
2020年3月の帰国は物を整理したり次のことを考えて片付けたりする時間もないほど急で、オットが使わない物を取り敢えず2階に上げただけの状態だったので何をどこに突っ込んだのか自分でも把握しておらず、いくつもの物が『あっ、コレがこんなところに!』という感じだった。
そして必要な物を何度かに分けて台所に移し、ソーラー電源のハカリのボタンを押したら『0』が出た。
なんとなく、5年間止まっていた時計がまた動き始めた気がした。
粉類は全て買い直したのでこの箱の中身は世代交代。
ホームベーカリーも電源は入って、あとはスイッチを押せばOK。
5年間眠っていたからか、羽根の回転が重いような気はするけれども。
5年振りのパン作りは白パンを作ることにしていた。
なぜならヨリミチはホームベーカリーで焼いた食パンの底に羽根を取り出した跡の穴があるのがあまり好きではないから。
と言ってはホームベーカリーに怒られるかもしれないが、今回は捏ねから発酵まで頑張ってもらえれば、あとは自分でやります、という感じ。
そして材料を計量してパンケースに入れ、それをホームベーカリー本体にセット。
それからメニューを設定してスタートボタンを押した。
やはり5年振りのモーター音は少し重いようだ。
今回のメニューでは『捏ね→ねかし→捏ね→ねかし』が何度が繰り返されるのだけど、2回目の捏ねのとき、急に音が軽くなった。
ということは・・・やっぱり羽根が回っていない!
モーター音のようなものはするけれど、肝心の羽根が回らないのでパンケースの中身は混ぜられていない。
過去(1台目のホームベーカリー)にもあったことなのだけど、経年劣化なのか変圧器を使っているからなのか、『回転』に関するパーツが突然使用不可能になってしまい、ホームベーカリーは単なる『温める箱』になってしまった。(『焼く』とか『ヨーグルトを作る』とかは問題ないと思われる。)
実は薄々このパターンも想定していたので、ここからは手捏ねでパンを作ることに路線変更っ!
ホームベーカリーで少しは捏ねた(というか混ぜた)ものの、まだまだ初期状態だったのでほぼゼロからのパン作りが再スタート。
でも手捏ねパンなんて感覚をすっかり忘れてしまっていたし、ホームベーカリーで材料を中途半端に混ぜているし、この物体は本当にパンになるのだろうか・・・と思いながら作業を進め、結局捏ねすぎ、発酵させすぎ、みたいなおかしな生地になってしまった気はした。
けど、どうにか焼くところまで辿り着き、完成?!
妄想ではホームベーカリーに手伝ってもらいながらこの倍量の白パンを焼くつもりだったのだけど、助っ人が撃沈してしまったのでおろおろしながら無駄に時間をかけて作業して、洗い物も増えてしまったのだけど、これはもしかして『もうホームベーカリーに頼らず、自力で頑張れ!』というホームベーカリーの神様(?!)からの思し召しなのかもしれない。