以前オットが食べたバナナに種が入っていたことは何度かあった。
バナナに種というのは日本ではまずないと思うし、そもそもバナナは木ではなく草のほうが近いのだそうで、根本が増えて生き延びてきた植物らしいので、種にお目にかかることはタイでもあまりない。
でも、ようやくヨリミチもバナナの種にヒットした!
その前日にオットが用事の帰りに市場でバナナを買って来たのだけど、なぜか2房。
少し前に2房買ったバナナを食べ切る前にダメにしてしまい、2本捨てたばかりだというのに。
オットは熟れたバナナは追熟しないように冷蔵庫に入れれば良いと言うのだけど、ヨリミチは冷蔵庫で冷やされたバナナは好きではない。なので冷蔵庫に入れなくても済むようにバナナは1房ずつ買いたいのだけど、どうもオットは買い物に行ったときに『食べたい!』と思った物をたくさん買ってしまう癖があり、その癖が治る気配がない。
それで思わず『またふたつも買ったの?!』と言ったら『お店の人がひとつくれました』とのこと。
見栄っ張りなオットが1房35バーツと言われたので40バーツ渡し、お釣りは要りませんと言ったら1房オマケしてくれたのだとか。
それなら仕方ないか・・・。
で、その翌朝に片方のバナナから1本むしり、皮を剥いて食べたのだけど、2口目で何かがガリッ!といった。
歯の詰め物が取れたふうではなかったので『ナニ?』と思ったら、バナナの種。
ずっとオットが引いてきた当たり(?!)をヨリミチもついに引いてしまった。
本来なら厄介者の種に当たったのだからがっかりするものなのだけど、人生初のバナナの種はちょっと嬉しかった。
で、その房の種を数えたら9個。
別の部屋でバナナを食べているオットにも聞いたら、そちらにも種が入っているということで、歯にダメージを受けやすいオットは食べるのを諦めた。そして房から外したバナナを3本ヨリミチに託し、どこかに行ってしまった。
一応オットも『食べられる物を捨てる』ということには抵抗があるらしく、種入りバナナを無駄にはしたくないということでヨリミチに託したのだろうけど、ヨリミチは最初の1本こそ物珍しさもあって『種のまわりは結構甘いのね』などと思って食べられたのだけど、完熟フルーツがそれほど好きではない身としては2本目で飽きてきた。
しかもバナナなのでお腹にたまるし。
なので苦行のように甘〜いバナナを口に入れ、房から外したバナナの可食部をどうにか片付けた。
で、取り出した種を水で洗い、それが発芽するものかどうか実験することにした。
まずは全部洗って、溜めた水の中に入れてみると7割くらいが沈んで3割くらいは浮かんだ。それって、お米などと同じように浮かんだものは発芽しないということなんだろうか・・・。そうだとして、沈んだ7割だって、全部から発芽するとは限らない。
しかもその仮説だって合っているかどうかはわからないので取り敢えず全部を湿らせたティッシュの上に乗せ、数日様子を見ているのだけど未だ変化なし。
何かしらの変化を報告できる日は来るのだろうか。