ヨリミチが前回のチェンマイ滞在を終えてすぐの頃、仮住まい宅にフクロウの雛が倒れていたそうで。
オットはその話をヨリミチにしたつもりでいたのだけどヨリミチにはその記憶がなく、3ヵ月後の今になって初めて聞いた気がする。
オットが毎週日曜日の教会に行こうと早朝に家を出たら、マンゴーの木の下に何やら動物らしき物が落ちていて、近付いてみるとフクロウの仔だったと。
でも弱っていて起き上がらず、だけどオットのほうを見つめているので取り敢えず手元にあった段ボール箱に入れ、バイクのステップに乗せて教会に向かったとのこと。
それで教会の駐車場で会った人に『このフクロウ、どうしたら良いでしょう。あなた引き取ってくれませんか?』と何人かに尋ねたらしいのだけど引き取ってくれる人はおらず、そのまま一緒に教会に入ってミサに参加(?!)し、ミサが終わってからオットの2番目のお姉さんに電話をしたとのこと。
お姉さんは動物が大好きでいろいろな事を知っているし、怪我した鳩なども保護して育てて野生に返したりしているので、もしかしたらフクロウのことも何か知っているかも。
するとお姉さんからは『ひとまず動物病院に連れて行って、怪我や病気がないか調べてもらいなさい』というアドバイスが。
なのでオットは仮住まい宅から近い動物病院を調べ、そこにフクロウを連れて行った。
そしてそのフクロウを拾ったストーリーを伝え、医師の診察を受けるのを見守り、結果を待つと、どうやら病気も怪我もなく、ただ食事が摂れていない状態で体力がないのだろう、ということだった。
そこで病院でこの弱ったフクロウを引き取ってくれないかと相談したらしいのだけどここでも断られてしまい、オットは医師から給餌の方法を教わり、それ用の餌を買い、別のお店でケージを買って帰宅。医師からは『野生動物を許可なく飼うことは違法なので、SNS などにも載せないで下さいね』と忠告を受けた。
真面目なオットは自分のスマホにもその画像を残さなかったのだけど、毎日お世話をしているとフクロウはだんだんと元気になり、最初は起き上がれなかったものが自分の脚で立ち上がれるようになり、止まり木に止まれるようになった。
が、その頃オットも仕事が増えてフクロウに付き切りになっていられなくなったのでお姉さんに相談したら、お姉さんが引き取ってくれるというのでフクロウはお引越し。

それからはお姉さんが世話をしてくれることになって、フクロウの餌も徐々に病人食(?!)から生肉になった。
そして体力が戻ってきたら羽ばたくようになり、そこまで力がついてくると餌をやるときにお姉さんをつつく(噛み付く?)ようになったらしい。
それを弟(ヨリミチのオット)に『フクロウがつつくようになりました』と笑って報告するお姉さん。そういう人なので、動物もお姉さんのことを自分の味方だと認識するのだろう。
そしてある程度食欲と体力が戻ったところでお姉さんはフクロウを野生に返した。
お姉さんはきっと、それで充分だと満足していたと思うのだけど、約2ヵ月後。
『フクロウが戻って来ました』とお昼頃オットに LINE が届いた。
なので餌をやります、ということで冷蔵庫にあった肉をあげることにしたらしい。
オットとヨリミチはフクロウは敷地内の木とか家のそばに来ているのかと思っていたら・・・
なんと!
家の中に入って来ていた。

なんか身体を細ーくしているけど、これは存在感を消すためか?!
そして家のいろいろなところに滞在(?)し、

夕方には外に飛び立ったとのこと。
で、お姉さんが用意した肉を食べたのかというと、一口も食べなかったそうで。
それは鶏肉だったからか・・・?!
なのでオットとヨリミチは『今度からは冷蔵庫に豚肉を入れて待つほうが良いですね』とお姉さんに提案しておいた。
