チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

日系だからといって油断できない

チェンマイの皆さんの間ではヤマザキパンは高級店という認識が強く、憧れのパン屋だったりする。
そしてあるデパートにテナントで入っていたヤマザキパンがいつからか SAINT ETOILE になっていて、でも品揃えはヤマザキパンの頃と何が変わったのかわからないくらいだったので、そこのパンを買うというのもある種のステータスなのだ。
そういうパン屋なのでヨリミチとオットは毎日の食卓に用意するためというのには敬遠してしまうのだけど、ときどきは美味しそうな物を買うことがある。

そういうお店だからなのか、オットは会計のときにお釣りを確認せずに小銭をポケットに入れた。
庶民的なお店で買い物をするときにオットはいつも自分が出すお金と貰う釣り銭をしっかり確認するのに、なぜかそのときは受け取った物をそのままポケットに入れてしまった。
そしてお店を出てから『あ、あの人にお土産を買うの忘れた!』というのを思い出して再び店舗に入ったのだけど、そのときになぜかポケットの小銭を取り出して『あれ?5バーツ足りない』と言い出した。
詳細は忘れたけれど、10バーツ玉2個と5バーツ玉1個であるはずのお釣りが10バーツ玉1個と5バーツ玉2個だった、のような感じ。
そこのレジは2人の店員さんがいて、1人は袋詰め、1人はお金の受け渡しという分担になっていた。
で、我々はもう1品買うために会計待ちの列に並んだので『それじゃあさっきのお釣りが足りなかったことをレジで言ってみたら?』とオットに提案したのだけど、オットは『そんなこと恥ずかしくてできない』だとか『女の子がかわいそう』だとかで泣き寝入りする気満々。ヨリミチだったら絶対に『さっきのお釣りが間違っていたのですが』と申告するのに。
今回の場合、オットは受け取った物(レシートと小銭)をズボンのポケットに入れただけで、財布やバッグには入れていない。しかもレジの上には防犯カメラらしき物がある。
なので極論を言えば録画された映像でレジの手元を確認することもできる。
そういう条件があるのだから、故意であろうがなかろうが5バーツ玉と10バーツ玉を取り間違えて渡したことの確認はできるのに、なぜかオットは『お釣りが間違っていた』ということを言わないでおくのだと言って譲らない。
それならそれで良いのだけど(いや、本当は良くない!)、ヨリミチが列に並びながらあのレジの女性をじっと見ていたらこちらを見ようとしない(ように見えた)。ということは、彼女も5バーツ少なく渡したことを自覚してるのか?
だとすれば、先ほど並んでいたときにヨリミチとオットが日本語で会話をしているのを聞いて『この人たち外国人だからお釣りを確認しないだろう』と判断しての結果だったのか?!それか、外国人だったら釣り銭の間違いに気付いても戻って来ることはないだろうと思って5バーツごまかした?
ヨリミチの思い込みかもしれないけれど、そんなふうにも見えたのでレジの女性にも腹が立ったしオットにも腹が立つという、『この怒りをどこにぶつけたら良いの~?』という状態。
オットの本心は分からないけれど、もしかしたら『5バーツごときで文句を言ってくるちっちゃいヤツ』と思われたくなかったのかも、とも思うのだけど、ちっちゃいヤツかどうかは置いておくとして、釣り銭を間違うのは明らかに作業ミスだし、故意ではなかったとしてもそれが続くようなら誰かが指摘しないと彼女は一生そのレベルの仕事しかしなくなるかもしれないから注意するのは彼女のためでもあるのに。
でもオットは『お釣りのことは言わない』と言っているのでそこは諦めたが、それさえ言えない自分のタイ語力が情けなくなった。
そして彼女をガン見しながらレジに向かい、目的のパンを買ってお店を後にした。

もしかしたらお客さんの中には『日系のお店だから釣り銭をごまかすなんてことはしないだろう』という思いでそのお店を利用する人もいると思う。
でも現実はそうではないんだな、というのが分かったし、やはりお釣りは受け取ったときにしっかり確認しないといけないな、というのを改めて思った出来事だった。

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