1年くらい前に、こんな本を買った。
部屋がぐっちゃぐちゃでどうしようもない甥に読んでほしくて。
押し付け感が出てしまうと手にするのも拒絶されるだろうから、そのへんにポンッと置いておいて、甥がなんとなく気にしてくれればいいかな、くらいのスタンスを保つつもりでいた。
甥はスマホでの動画に夢中ではあるけれど、その前はそれなりに本を読んでいたようなので、本自体への抵抗感はないはずだから。
でもヨリミチはその前に自分でも完読したくてたまに電車に乗るときなどに少しずつ読んでいて、そのために本を本棚にしまうのではなくて部屋のドアに近い椅子の上に置いていた。そうすれば出掛けるときに本をバッグに入れやすいので。
それで8割くらいは読み進めたと思うのだけど、読み切る前にチェンマイに発つことになってしまった。
というか、それ以前にその椅子を置いてある6畳間を姪に明け渡すことになり、そちらの部屋はヨリミチが寝室として使っていた部屋で服やら本やらフリマアプリに出品する物(出品中の物も含む)などなど、いろいろな物がところ狭しと詰まっていたので、ジャンルごとに箱やプラスチックケースに入れて仕事部屋の新たな場所に移したり押し入れに入れたりしたのだけどそれでも置ききれない物は納戸に置かせてもらったり、姪の部屋に『いずれ撤去するから』という条件で置かせてもらったりしたのだけど、ヨリミチの不在中に姪の部屋にラグを敷くだとか出窓のブラインドを外すだとかいうことになって、ヨリミチの置き土産(!?)が母と姪の手によって全て納戸に詰め込まれてしまった。
まあ、不在にする前に片付けを完了できなかったことが発端なのでヨリミチが文句を言う筋合いはないのだけど、それでも母は姪(母にとっての孫娘)の大学進学が決まったときに『ヨリミチは部屋を明け渡さないかもしれない』という想定をしていたようで、その場合にどうやって姪を生活させるつもりだったのかは分からないし、甥には6畳間を与えたけれどもその部屋に昔から置いてあった箪笥2棹はそのままにして甥に部屋を使わせているので、姪にも『ヨリミチの荷物があるけどしばらく我慢してね』と言うものだと思っていた。居候は大学の4年間という前提だし。
がしかし、母は姪の我儘をまるっと飲み込んで、当初の予定にはなかったベッドを置かせ、ラグを敷き、出窓のブラインドを取り外して、すっかり姪好みのテイストのお部屋にしてしまった。
その結果毛足の長いラグからは常に抜け毛があって姪が歩いた場所には綿埃のようなものが散らばり、洗濯物にも白い毛が付いてしまうようだし、母のプチストレスが発生してしまった。母も母で、そう感じているのなら姪に掃除をさせれば良いものを、すっかり甘やかして姪は家事にはノータッチ。
そしてブラインドを外された窓にはヒラヒラのレースのカーテンが付けられ、部屋には西陽が激しく差し込むようになってしまったので冷房効率が悪くなり・・・。
その部屋に設置してあるエアコンで、仕切りを開けると繋がっているヨリミチの仕事部屋の冷暖房も賄うので、西陽がガンガンの窓を冷気が通過してこちらの部屋の温度を下げるようにするにはそれなりにしっかりしたパワーで送風するしかなく、そうすると姪の部屋は必然的にかなり冷えるわけで。
そんな部屋で姪が過ごしていると『寒い』と言ってレッグウォーマーなどを着けているのだけど、寒いという苦情はヨリミチには言ってこない。だいたいそういうものは母に言っているようなのだけど、きっと母は『冷房を弱くするとヨリミチの部屋が暑くなるから我慢してね』と言っていると思う。で、『ブラインドがなくなったから余計に冷房が効かないんでしょ』と言って、窓に簾(←使っていない物があるので)を掛ければ?とは言ったらしいのだけど、そんな見た目がイケてない物は自分の視界に入れたくないらしい姪は『そんなのやだ』と一刀両断だったらしい。
確かに姪の部屋は冷えすぎていると思う。が、ヨリミチの部屋の温度を下げるには空気を姪の部屋を通過させないとできない話で、ブラインドを取り外してしまったことが悪循環を生んでいるのは明らか。
でも姪の我儘を二つ返事で受け入れてしまったのは母なので、エアコンを使うことによる電気代の増加についてはヨリミチに文句は言えない。
そもそもパンツが見えそうな丈のショートパンツなんて穿いているから脚が冷えるわけで、部屋にいるときはもうちょっと長いボトムスにすれば解決するんじゃないの?というのがヨリミチの意見。
そんな姪は現在実家(ヨリミチの妹の家)に帰省中。
なので姪の部屋の出窓は暑熱対策として段ボールが貼られたり簾が横向きにして立て掛けられたりしている。
投稿の中身がすっかり姪との温度差(いろいろな意味で)の話になってしまったけれど、姪が部屋をカスタマイズしている間に例の本もどこかに割り込まされてしまって、あの椅子の上からはなくなっていた。(あの椅子は納戸の隅に置かれている。)
チェンマイから戻ったヨリミチは部屋の片付けは二の次で仕事をしなければならず、段ボール箱が積み重ねられた極狭な空間でチマチマ作業をしているのだけど、何とも居心地が悪いというか落ち着かないというか。
まさにあの本のタイトルどおり『集中できないのは部屋のせい』なのだけど、その本すら見付けられない・・・。
で、ひとつの部屋で仕事とプライベートの両方の物を管理しなくてはならなくなったので収納を増やすべく、天井近くにウォールシェルフを取り付けることにした。

地震での落下が心配なので重い物は置かないつもりだけれど、耐荷量5キロということなので、そこそこの量は置けるかもしれない。
床からは手の届かない位置だけど物の出し入れはロフトベッドの梯子を1~2段上ればできるはずで、しかもあちらが西なので西陽の影響もほとんど受けないはず。
仕事をしながらそんなことを妄想しているので手元に集中できない・・・。
まさにあの本のタイトルのような生活をしている。
