チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

オットの鬼門は8個?!

ヨリミチがチェンマイの仮住まい宅に到着したときは乾季の終盤だったので日々の落ち葉掃きは欠かせなかったし、家の中もなんとなく埃っぽかったので頻繁に拭き掃除をしたり、エアコンのフィルターも掃除したり、毎日のように箒やフロアモップなどを手にして動き回っていた。

それでこの家の収納は統一性がないというか、いろいろな物があちこちに置いてあることが不便だったので、掃除もそうだけれど整理整頓もしながら生活することになった。
すると箒だけでも5本くらいあるし、脚立は大小合わせて4台はあるし、なぜかフロアモップのお掃除シートはドライとウェットを合わせると15袋くらいあって、中途半端に使ってある物もあれば未開封の物もあったり、それがいろいろな引き出しや棚から出てくるので見付けるたびに『あぁ、またか・・・』のような気分になった。
それと使いかけのウェットティッシュも至るところにあったりして、多分コロナ禍がなければそういう状況にはならなかったと思うのだけど、他にも除菌スプレーだとか塩素系漂白剤のようなものが、『1軒の家にこんなに必要ないでしょ』というくらいたくさんあった。
そういう物は、使える物は使い、使えなさそうな物は潔く処分して、ヨリミチが日本に戻る頃にはおかしな数のストックはだいぶ減った。

そんな生活をしていたある日、オットが『8個(はちこ)持ってて』と言うので、何が8個も必要なんだろうと思い、『8個(はちこ)?』と確認したら、『そう。はちこ。』という返事。
うーん、一体何を8個なんだろう・・・。
『8個』と言われても、普通の生活をしていて家に何かが8個存在するということはほぼない。
ということは、オットが言っているのは『8個』ではなく・・・梯子!
タイ人は『し』と『ち』の発音が同じようになりがちで、本人は『し』と言っているつもりが日本人には『ち』に聞こえたり、逆に『ち』と言っているのに『し』に聞こえたりする。
この『はちこ』もオットは『はしごを持ってて(押さえて下さい)』と言っていたのだ。
でもヨリミチが『はちこ?』と言ってもオットは『はしご』という理解をするので聞き方を改め、『บันได ね?』と確認することにした。
บันได(bandai) というのは梯子のことで、オットが言わんとしている物。だけどタイ語บันได は梯子であると同時に階段でもあり、ヨリミチが『บันได でしょ?』と言ったときにはオットの返事が『そう。階段。』というふうになってしまうこともある。
そしてオットも気をきかせて日本語で『梯子』と言おうとして『階段どこ?』などと言ってしまったりもするのでますますややこしくなり・・・。
やっぱりオットには頑張って『はしご』と発音してもらうのがいちばんスムーズに事が進みそうではある。

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