チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

すする

オットの娘と会って間もない頃、だから娘が小学生かせいぜい中学生になったばかりの頃だと思うのだけど、オットと3人でクイッティアオを食べたときのこと。
娘が『日本人ってこうやって食べるのよね』と言って麺を吸った。
すすったのではなく、チュルルーと吸ったのだ。
それが悪意のあるものだったのか、それとも彼女の持っていた日本人に対するイメージがそれだったということなのか、真意はわからないけれど、とにかく私の目の前で麺をチュルーッ、チュルーッと吸いながら食べた。
なので日本人が麺類をすすって食べるのはそんなふうに苦しそうに吸い込むのではなくてこうやるのよっ!と言って大袈裟にすすって食べようかと思ったけれど、それをやるとマナー違反だしオットが恥ずかしい思いをすることになるのでやめておいた。
ただ、そうじゃないのよね・・・と苦笑いしながら娘の様子を見守った。

ヨリミチは自分が日本人であることは堂々と表明したいし、個人的に麺はすすって食べたい人なのだけど、やはりタイではその音で現地の人が不快な気持ちになるのならヨリミチがそちらに合わせるべきだと思うので、タイでは麺をすすらない。

が、日本では確実にすすって食べる。
今日は珍しく昼は外食で、母と甥の3人で蕎麦屋に入ったのだけど、3人それぞれの好みが表れることになった。母は中華そば、甥は蕎麦、ヨリミチはうどん。

うどんをすすりながら『あ~、日本って最高!』と思ったりして。

そういえば昨年、過去の職場の同僚と食事をしたときに、ごはんとお椀物が出てきた。

そのときのメンバーにはパンガン島に滞在している人(その人が一時帰国したから何人かで集まったのだけど)がいて、『お椀から直接飲めるのっていいね~』とヨリミチに同意を求めてきた。それには激しく同意でき、うんうんうん、と何度も首を縦に振った。直接飲んだって、汁をすすったって誰も何も言わない。その後に出てきたお茶だってすすって良い。

もちろん度が過ぎれば日本であってもマナー違反の部類に入るのだろうけど、日本ではヨリミチはススリスト(すする人という意味の造語を勝手に作ってみた)でありたい。

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