チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

白髪はご褒美

四十路に入ったあたりから白髪が増えてきたのだけど、ヨリミチは髪の量が多かったので白髪を見つけると抜いていた。
それに生えるところはだいたい決まっていたので、抜いたところにまた白髪が生え、それが伸びると抜いて、そこにまた新しい白髪が生え、伸びたら抜き・・・ということを繰り返していた。
が、やはり白髪の量は年月とともに増えてきて、今はもう『どこまで増えるのかな』という興味も出てきたし、白髪を抜くのをやめることにした。

いまのヘアスタイルは結構なロングになったのだけど、そのいちばん長いところに到達している白髪は少ない。

で、髪が長いと自然に抜ける本数は同じでも質量が多いというのか、ロングだと存在感があるわけで、部屋の床に落ちていたりするとそれなりに目立つのだ。
会社員時代は仕事に忙殺されていたので部屋の掃除もままならず、気付けばかなりの抜け毛が床に・・・という状態だった。

今も当時と同じ実家の自室で過ごしているのだけど、今はあのときよりも時間に余裕があるのでまあまあ掃除もするし、それほど床に落ちている髪に困らされることはない。

のだけど、あるとき気が付いた。
黒い髪だと床に落ちていると目立つので『あぁ、掃除しなくちゃ』のような気になるのだけど、白髪の長い髪が落ちていてもほとんど気付かないのだ。
一説によると白髪の色というのは白ではなく透明だということだし、それが本当ならどこに落ちても目立たないはず。

つまり、年齢を重ねて目が悪くなるとか家事が億劫になるとかそうなったときに黒い髪が落ちていると『あぁ、掃除が・・・』と思ってしまうけれど、白髪なら落ちていても存在感がないので掃除のストレスがなくなるというか、家事が不十分なのかな、という自己嫌悪のようなものを感じずに過ごせるというか、多少は掃除の手を抜いても見た目の不快感は少ないかもしれない。

ということで、白髪は歳を重ねることへのご褒美なのかな、と思えるようになってきた。

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