チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

梨泰院の雑踏事故に思ったこと

先日韓国で痛ましい事故が起こったが、もちろんこれは繰り返してはならないことだし警備の方法や民衆の心理や行動にもいろいろと問題はあったと思う。
しかし事故後の様子を映像で見て、路上で多くの人が被害者の蘇生措置行動をしていることが印象的だった。
もしも日本のどこかで同じような状況になったとして、たまたまその空間にいる一般人であのように心臓マッサージなどをできる人がどれだけいるのだろう。
ヨリミチの想像としては、傍観者や野次馬はそれなりの人数が集まると思うのだけど、あのように自らの手で他人に触れ、手当てをする人はなかなか出てこないのではないかと思う。そういう気持ちがあってもスキルや知識がないのがブレーキになって、ただ見守るだけが精一杯な状態で。

ではなぜソウルでは大勢の人が心臓マッサージをできたのか。
これもヨリミチの想像論だけれど、韓国の徴兵制度の結果かもしれない。
韓国では一部を除いた成人男性には徴兵義務があるので一定期間は訓練を受ける。その課程に救急救命のようなものがあるのではないかと思う。
なので兵役を終えた人ならある程度の知識や経験があるので咄嗟のことに対処できるとか、躊躇せずに行動に移せるし、周囲の人もそれを特別なこととは思わないので協力を得やすいとか。

日本だとどういう場面でも見て見ぬふりというのはよくあることだし、周りの目が気になるからできないと言う人も少なくないと思う。
そういうところの正義の熱量は韓国人を見習うべきなんだろうな、と思う。


で、だいぶ前の思い出が蘇った。
会社員時代にフィンランドに視察旅行に行くことがあり、日程の中で選択できる2泊3日の小旅行があった。
ヨリミチはラップランド行きを選択し、かなり北のほうまで行くことになった。
運が良ければオーロラを観られるかも、という時期だったので日本人3人と韓国人2人で夜に1時間くらい外に出て、空を見上げるために地面に寝転がることにした。
が、結局オーロラは現れず、我々はホテルに戻った。

翌日は現地の昔ながらの生活スタイルを見学することになっていた。
砂金取りのデモンストレーションを見るとかトナカイ肉を食べるとか、手工芸品の製作過程を見学するとか、視察と言いながらも気分は遠足。
とてもワクワクしながら集合場所に行ったら昨晩の韓国人の1人がいない。なのでもう1人の人に『あの人はいないのですか?』と聞いたら『昨日の夜が寒すぎて風邪をひいてしまったようで今日の日程は欠席することにしたそうです』とのこと。
その欠席の韓国人男性は兵役中に優秀な成績を残したそうで、普段は会社勤めをしているのだけれど有事になると軍から最初に召集されるポジションなのだとか。
見た目は細マッチョで個人的にはとてもタイプの男性だったので、彼が既婚でなければグイグイアプローチしたいところだったけれど、そのへんは控えておいた。
マッチョな彼のことを『強くて格好良くて(←ヨリミチの基準で)、こんなにすごい人っているのね~』と思って数日間は憧れの眼差しで見ていたのだけど、おそらく体脂肪が少なすぎて寒さに弱かったという落とし穴が・・・。
どんな人にもウイークポイントがあるのね、ということを知ってしまった旅だった。

↓その旅行のワンシーン

向こう側の水面は凍っている。

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