チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

オットたちのアリバイ作り

先日オットは仕事仲間に誘われてカフェに行くことになった。
そしてお店に入ったところで私にこのような画像を送ってきた。

別に私は何も疑っていないのに。

画像中央のNさんには小学生と中学生の子どもがいる。
新型コロナウイルス感染症がまだ武漢肺炎と呼ばれていた頃から仕事が減り始め、もう2年半になるのだけど、小学生の子どもは子どもなりに疑問があるようで、Nさんに『お父さんは仕事がなくなっちゃったんでしょ?それなのにどうして Grab food の運転手をやらないの?』と言ったのだそう。
学校の友達のお父さんは仕事が激減してしまってからフードデリバリーで稼ぐことになったパターンが多いのか、『うちのお父さんはずっと家にいるけどいいのかなぁ?』と思っていたらしい。それでNさんは『Grab food の仕事は交通事故に遭うかもしれないし、そうなったら大変でしょ』とか『お父さんは家で株をやっているから仕事に行かなくても大丈夫だよ』などと返事をしたとのこと。
でも小学生の子が『うちのお父さんは Grab をやらなくていいのかなぁ』と思っているというところは子供らしくてかわいいのが半分と、フードデリバリーで収入を得ることにした家庭が周りに多いのかな、という気の毒な思いが半分。

実際はNさんの家は奥さんがエッセンシャルワーカーなので旦那が失業してもそれほど深刻な状態にはならない。しかもNさんの実家は資産家なので何かにつけて援助をしてくれるし、お兄さんも大手企業に長年勤めていて独身なのでNさんの子どものことをとてもかわいがってくれていて、いろいろと(金銭的にも)世話を焼いてくれるそうだし、何年か前には一軒家を建ててくれた。
なのでNさんが専業主夫になって家事全般をやっていても問題ないというか、むしろそういう人が必要。

この2年半、Nさんは毎朝奥さんと子どもたちを車に乗せて奥さんを職場に送り、それから子どもたちを学校に送っている。
以前は奥さんも自分の車で通勤していたらしいのだけど、そのへんはガソリン代の節約ということで朝は家族全員で出発することにしたらしい。
そして家に戻ったNさんは食器洗いや掃除を済ませてから株。
午後はまた奥さんと子どもたちを迎えに車で出掛け、合間には晩ごはんの準備。

そんな生活をしているNさんなので、先日は奥さんからちょくちょくLINEの着信があって『今どこにいるの?』『何時に帰るの?』『夕食はどうするの?』のようなことになっていたらしい。

オットたち3人は待ち合わせが喫茶店だったのでそこで1時間くらいお喋りをして、それから食堂に行ってラープを食べたりしたのだけど、そこでも写真を撮ってNさんの奥さんに送ったのだとか。
つまり私が受け取った画像は『ヨリミチさんに現地の様子を伝えよう!』というのではなくて、Nさんのアリバイを証明するためのものだったということ。

オットはずっと前からNさんのことをイクメンと言っているのだけど、今はイクメンというよりはヒモっぽくなっちゃってるな・・・。
コロナのせいだから仕方ないけど。

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